サイキックディテクティヴシリーズ3 AYA(PCE/MD)

ふとFM TOMNSのゲームをプレイしてみたいと思ったが、そういう環境はまだなく。TOWNSのゲームと言えば?という連想で選んだのがこれ。パソコン雑誌の裏表紙によく広告が出ていたので自分にはそういう印象なのだが、PCエンジンメガドライブ、いずれもCD-ROM版で出ているのでザッピングプレイしてみた。

…こりゃ思い出補正が必須だな。あの時代はフラグ立てを厳しくしてプレイ時間を稼ぐってのがよくあったが、これは結構きつい。「突然行方が分からなくなった恋人の居所のヒントを見つける」って近所を行き来する地味な展開。「他人の精神世界へダイブ(しかもアニメで)」という売りのシーンも終盤になるまで出てこない。
それでも、独特のセンスには一見の価値はあったかな。アニメもその頃の環境ではかなり贅沢だったはずだ。同時期のPC、X68Kではたかが数秒のアニメにフロッピーディスク1枚まるまる使ってたから、CD-ROMマシンはまさに夢のマルチメディアだったのだ。


ちなみにザッピングした意味はあまりない。どちらの機種もTOWNS版より画像は劣化気味。メガドライブ版は一部エロシーンがカットされていて(そんなにエロくないが)PCエンジン版の方が画面が大きく、音声も大きめ。ただしBGMはメガドライブの方がTOWNSの音質を維持しているようだ。

続きの4作目「オルゴール」もプレイできるが、どうしよう。レビューを読むとフラグ地獄が更に強化されているらしく、怖気づく。ともあれザッピングプレイはもう無理。

クロノアヒーローズ 伝説のスターメダル(GBA)

 

聴き逃したゲームソングはないかな、と調べて見つけたのがこのゲームの主題歌
SIGN OF HERO」。どこか舌足らずな感じで歌う渡辺久美子さんの歌がクセになる。


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風のクロノアシリーズは「風のクロノア」「風のクロノア2」はクリア済み。アクションゲームの良作でした。しかしその後「風のクロノア ?夢見る帝国?」を序盤で躓いてそれきり。今作もリアルタイムでチェックはしていたのだが、だいぶ初期作と作風が違う、という厳しめのレビューを見て、パスしてしまっていた。この歌で興味を持って調べなおすと、あれ?そこそこ評判いいぞ?
ということでプレイしてクリア。確かにわりと儚げで難解味な初期作と比べると世界観があっさりしていてクロノアもただのやんちゃボーイになってるのに違和感はある。でも元の作品に触れたのもだいぶ昔で忘れているので大丈夫。
アクションは、敵と倒せる攻撃が[Aボタン][Bボタン][必殺技]とほぼ1対1で決まっていて、対応していない攻撃ではほぼダメージが与えられない。斬新だがこのルールの方が「世界観の違い」より違和感感じた。RPGとして成長できる仕様だから、難しくてもプレイし続ければなんとかなりそうに思えたのはありがたい。もっとも自身の強化は武装によって決められるため(武装のなかのゲージ数がレベルによって充填できる)レベルが上がったから強くなるわけではなく、打ち止めされてしまうのがバランス調整になっているのだろう。
ゲーム性も音楽も、そして物語も評判どおり悪くはないが、どれもあっさり風味で及第点止まり。突き抜けて良いと思ったのは、これぞというシーンで流れる「SIGN OF HERO」ぐらいかな。とはいえ全体のまとまりも良く、良作とは言える。

風のクロノアシリーズは今作が現時点での最終作。2002年だからちょうど20年前で終わっているのだな。続きを期待したいとも思うが、これは難しかろう。

病気のこと

前回からの続き。

入社検診結果が出ても、次の「睡眠時無呼吸症候群」の診察までは1ケ月ぐらい。
具体的には5月29日土曜日だった。その日はいつものように病院にいくつもりで直前まで検診のことは忘れていた。ふと思い出し、棚を調べたら検診結果が出てきたので持っていくことに。(忘れていたり、書類が見つからなかったら、どうなっていたか…。)
睡眠時無呼吸症候群」の検診は、いつも二言三言で終わる。リースしている機器のノルマとして定期的に検診をしなくてはならないだけなのだろう。今回も会って30秒で終わるところ、「実は健康診断の結果で再検査になりまして、書類を持ってきました。」
書類を見て、医者の手がハタと止まる。これは、という感触で病院内に連絡。「このあと採血して、糖尿病科に行って。」血を抜き、尿を取り。何やら不穏な雰囲気は感じたが、この時点ではまだ自分は事態を甘く見ていた。これまでも心臓が悪いかもとか言われてCTスキャンしてもらったが、なんともなかったんだぞ。しかし、すでに運命は決まった後だったんだ。
「糖尿病です。今すぐ入院しないとまずいですが、そうもいかないでしょう。いつ入れますか?」若い医師の言葉に目が点になる。
ここで解説。健康な人の血糖値は100程度。今採血した結果、自分の血糖値は500だった。これは紛れもない糖尿病である。「今後、野菜をバリバリ食べて、ご飯やパン、パスタといった糖質は控えないとだめですよ。とはいえ糖質を抜きすぎると逆に低血糖になっちゃうから適度に。野菜といってもポテトは糖質が多いから気をつけて」って糖質とやらを具体的にどれだけ控え、とらなきゃいけないの?そして糖尿病は一生治らない?どういうこと?
動揺しつつもどこか現実感の感じない話をし、入院を二週間後に設定する。入院期間ははっきりと明示してくれない。入院時の状態次第というか、なにもなくても二週間という「メド」は聞き出せた。なんてふわっとした話だ。
医者の話が終わり、別の部屋に連れていかれる。看護師が初めてみる機材を持ってきて説明をはじめる。「これからずっと使いつづけることになるからしっかり覚えてね。」
白い、卵のような機械の頭の蓋をとり、何やらチップを装着する。「痛くないのは薬指の横側」と看護師は言って、アルコールで拭いた自分の指に別のプラスチックのパーツ?を押し付ける。するとパチッ!指から小さく血が膨らむ。彼女はそこにチップのついた機械をつけていくと、機械の表示部に数字が表れる。これで血糖値が測れるらしい。自分も慣れない手つきでチャレンジ。プラスチックのパーツには、内部にバネと針が仕込んであり、押し付けると「いい感じ」に皮膚に穴を開け、血を出させる。我慢できないレベルではないが、痛くないわけでもない。
次にペンの形をした注射器を取り出した。「ここに目盛りがあるから数字を12(だったかな?)に合わせて」少し液をだしたら「それをアルコールで消毒したお腹のところに」今度は説明だけで実演はしてくれないようだ。「切腹みたいな感じですか?」「そんな感じ。」射したら一気に押し込み、数秒待つ。やってみたところ、血糖値を測るよりは痛くない。針も髪の毛のように細い。でも気持ちの良いものではないよな。切腹だぞ?
それら機材を持たされ病院を出る。目の前の薬局で長い時間待ち薬を買って駅へ向かう。どう両親に説明しようか。そう思ったところ、なんと前から父親が歩いてくるではないか。同じ病院に通っていることは知っていたが。自分は土曜の午前、父は午後で、この日の自分の診察が長かったからかとは思うが、それでもこのタイミングで会うとは奇跡か?
早速近くの地下喫茶店に連れていき、経緯を話した。(糖尿病とわかって初めて口にするものだから何を頼むか一瞬迷い、アイスコーヒーのブラックにした。)普段から心配症な父に「心配するなら、今だぞ」と謎のアピールをしたのが記憶に残っている。

週明けに会社に行ってからも大騒ぎ。人事の女性からは、まだ知り合って間もないのに、まるで二度と会えないかのように「さよなら」と言われ(過去に別の社員が糖尿病になって会社を辞めたことが会ったらしい。そのひとは他にも様々な病気を抱えたひとだったらしい。)社長からも「本来こんな状態なら入社できない」とコメント。うわ。周囲からは二週間後の入院を一週間に早めろとプレッシャー。…心配してる風だが、引き継ぎなんやらで苦労するのは自分だ。そんな簡単にスケジュール変えられないんじゃ?っと半信半疑で病院に電話したらあっさり了解。バタバタと慣れない月締め対応と休みの間の引き継ぎ項目を半泣き状態でまとめる。

あと記憶に残ってるのは持ってくものの準備かな。入院のしおりを読んで検討。コロナで面会謝絶だから家族は呼べない。洗濯ものは基本持っていけないのでタオルや寝巻は現地レンタル。さすがに下着はそういうわけにもいかないので少し多めに買わなくては。あとスリッパ的な室内靴も必要で。ジムに履く靴はるがこれだときつきつなので、少しゆったりしたのを買いに行こう。一番悩んだのがWifi。ネットは使って良いようだが、スマホがどれだけもつか?入院用のレンタルWifiという答えもあるようだが…今回はパス。

食事はいつも外食だったが、これは改めなくてはならないな。妻に用意させるのは難しそうだったので母に相談。入院までは毎日実家で夕食をいただくことにした。朝は野菜とトースト一枚。昼はコンビニでサラダ、おにぎり一個。ウインナーなどのちょっとした肉もの。

お金が心配だが、こういうときのための保険だ。
新入社員時から世話してくれていたおばさんは、数年前にあっさりと去ってしまい、会社付近?地元?自分の担当もはっきりしない状態になっていたが、電話だけで未だあったこともないぼんやりとした会社付近のひとより、家近くまで営業に来てくれた地元の女性を自分の担当として指名。手続きをお願いする。

入院t直前の思い出といえば。「ああ、これでしばらく娑婆の空気は吸えないのだな」とばかりに町を徘徊。「入院の間本を読むのもいいな」と思って松戸の本屋で見つけたのが「シブヤで目覚めて」。さすがに分厚く値段も結構するので図書館で借りようと思うが、在庫としてあるのが亀有から20分ぐらい歩いたところ。歩いたよ。でも貸出中とわかりとぼとぼ戻る。結局松戸に戻り購入。しかしこんな分厚いのを病院に持っていくのはなあ、と読み始めたらスルスルと読めちゃう。翌日(=入院前日)に感想までアップしてしまうのだった(笑)。

次回、「入院のこと」に続く。

会社が変わったこと

それは2021年4月1日のことだった。

もちろん自分で動いたのではなく、仕事の事情。
前回と同じだ。働いてる部署がそのまま動くことになり、そこにいた自分も一緒に動くことになった。一応選択の余地を与えてはくれたが、残ったところで何が出来たか。

話自体は前年の秋冬には決まっていた。が、社内外への告知の問題で実際に準備できたのは2月か3月のギリギリのタイミングで。動くのは2回目でノウハウはあったし、同じグループ内なのでそれほど大変ではないはずが、さすがにこの短期間は結構キツかった。

結局その会社にいたのは3年間。部署もずっと同じだったので、関わらないひとも多く、会社の全容は分からずじまいだったが、それでも勉強になることも多かった。感謝。

さて。移った会社だが、今回最大の課題は会社規模。最初の会社もその次も300-500名程度の社員数だったが、今度は30人そこそこの規模。会社の意思決定は早いがバックアップしてくれる体制が心もとないとも言える。実際、総務・経理まわりのオブラートが良くも悪くも薄い。個人単位で動いてくれるのでフットワークは軽いが出来る限界がすぐ見えてくる。一方グループの本体に近くなることもあってそれほど不安を感じなくても済んでる部分もある。コロナ前ならばそこそこの実績を持った凱旋気分で行けたかもしれないが、業績的に赤字まみれ、どん底のタイミングでの移動なのでひどく恐縮したなあ。

で、会社が変わって早々に入社検診があったわけだ。その1、2週間後「***さん、検査結果、だいぶまずいみたいよ」と結果書類を受け取る。ここ数年太り気味で「まずい結果」には聞きなれてしまってはいたが、ともあれ、次の「睡眠時無呼吸症候群」の診察時に結果書類を持っていくことにした。そしてそれがどれだけのことなのか、その時の自分はまだ分かってはいなかった。

次回、「病気のこと」に続く。

pop'n music peace Original Soundtrack

 

時々思いついたように、諦め気味に「コナミスタイル」(コナミ通販サイト)に行くわけだ。そしたら出てたよ。新作が。まだ生きていたんだ。

前作の「うさぎと猫と少年の夢」で20年をアピールしてたような気がするが、今作も20周年アピールするのね。実際収録曲に昔を思い出すような歌やワード、アーティストの名前があったりで懐かしく聴いてきたが、終盤の「さよならのうた」でじわっときた。
まさに20年の重みが感動を呼ぶ曲で。大森駅前のゲーセンで、ダンス・ダンス・レボリューションのあとに見つけたポップンミュージックを毎日、昼飯の後にプレイしまくってきたあの頃、でかい限定版のコントローラーを買って自宅でプレイしたあの頃を思い出し、それからここまでの月日、ポップンミュージックを楽しみ、曲を聴きまくった喜びがよみがえり、そしてその「終わり」を感じた。
…急いで調べたら、シリーズはちゃんと次作も出ていて一安心だが、これで終わっていたら本当にきれいすぎる。


自分はまだ、ポップンミュージックの新曲を楽しみにしたい。次のCDも期待している。


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YOUTUBEでは見つからなかったけど、LONG Verがまたいいのよ。

2021

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2021

新型コロナの猛威が続くなか、東京五輪が開催。その後ワクチン接種が進んでようやく国内の感染が収まった…かと思うと、オミクロン株が持ち込まれて感染者が増えていきそう、どうなる日本?という背景で、今年の自分は変わらないところは変わらないのだけど、いやいやかなり大きく変化しましたよの一年だった。日記としてはそれぞれ項目ごとに書くつもりなのだが一行に筆が進まない。取り急ぎ項目だけ挙げるとこんな感じ。

・会社が変わったこと
・病気のこと
・入院のこと
・ダイエットのこと

何とか今年のうちに書きたいところだが、今日も仕事だしなあ。締め切りはないので書けたら書く。書いておくべきとは思ってる。
まあいつものゲームとかのネタはそこそこ書いてるので時間がないことはないんだよな。そのゲームだが、レトロゲームプレイがしっかり根付いてしまい、もう歴史書を発掘する学者な気分。SWITCHのゲームにしても購入したパッケージ版タイトルは「ファミコン探偵団」だし、聖剣伝説やらなにかしら由来のあるタイトルばかりを追うように…。まあ自分もすっかりお爺さんだから仕方がないね。

青天を衝け

近代で実業家のドラマなんて盛り上がらないに決まってる。そう思って見始めたが、良い意味で裏切られた。脚本の上手さもあるのだろうが、渋沢栄一は、その実業家になるまでの半生がそもそも面白いのだな。
尊王攘夷の志士を目指していたはずが、ひょんな転機で真逆の幕臣に。ヨーロッパ派遣で日本不在の間に明治維新が起きて徳川政権終了。帰国後は慶喜の元で余生を、と思えば国政を任され明治政府の礎を作り、そこでようやく実業家に転身。時代と考え方が大きく変わっていった時期なのでその変わり身の多さも仕方がない。ただ生き方は変わらない。みんなで儲けてみんなで幸せになる日本社会の実現だ。
ドラマのもうひとつの柱として徳川慶喜をチョイスしたのがまた上手い。江戸末期を語るに欠かせない重要なキーマンだが、鳥羽・伏見の戦いで逃げてしまった「卑怯者」。その後の隠遁生活ぶりも彼を主人公として語るのを難しくしている。しかし幕臣たる渋沢栄一の視点を通して見ることで、慶喜の選択が、日本が生まれ変わるための犠牲を最小限にとどめたものとして肯定される。…というのもドラマではなく実際にそういう記録を残しているわけで。慶喜を語るには渋沢栄一をという視点は最適だ。
もっとも、明治に入ってからの渋沢栄一は、やっていることのスケールと数が桁違いでドラマとしては少し面白味の点で弱かった。時間も凄い勢いで50年あまりを突っ走るので、物語としては、どんどん顔なじみが死んでいき、最期の瞬間には、初期からの登場人物がひとりとしていない状況に。もちろん彼の偉業はこの時代のもので、一万円札の顔に選ばれるに十分な実績だとよく分かった。日本の資本主義は基本的にこのひとの思想によって育まれたものだったのだから。岸田首相もいまいち不明確な「新しい資本主義」なんてのより、改めて渋沢栄一の資本主義観をアピールしてくれた方が、少なくとも今の自分には響くね。

最後に主役を演じた吉沢亮について。彼が仮面ライダーフォーゼに出演していたのを知ったのは、わりと後。仮面ライダーメテオか。このひとの顔は整っているがそれほどアクが強くないし、髪型が全然違うので気づかなかった。特にあの作品は特徴的な役者が多く出てたしな。こうして大成されたのはうれしい。今後の活躍にも期待したい。