「御先祖様万々歳!」は、ネット配信もされていないし、パッケージもほとんど出回っていないようなんだよね。今ネットで調べたら、8万円から13万円ぐらい。よしよし。買っておいて良かった。押井作品としては、オリジナルとしては一番好き。彼に好きに作らせると、暗くて地味でダラダラした作品ばかりになってしまうが(ファンはそれが好きなのだろうが)短く切って、コメディを混ぜれば中和されて一般にも受ける作品になる、はず。まあこの作品も商業的には大失敗らしいんだけどさ。
この作品、スジとしては(ここからネタバレですよ)ヒロインが嘘つきの詐欺師というラインと、本物のタイムトラベラーと二本あって、以前観た記憶だと事実は不明。むしろ詐欺師、みたいに認識していて、実際それでもラストは収まるんだけど、見直したら、あれ?普通に本物だったのね。だた、主人公にはそれが伏せられたままだから詐欺師のような(でも忘れられない)エンドになっていたようで。印象が変わってしまった。「母を育てた息子。娘から産まれた父」というキャラ設定はすざまじいな。円環している彼女の種はどこから?まさにパラドックス。