クロス探偵物語(PS)

評判は聞いていたので、いつかはプレイしたいと思ってた。ようやくクリア。感想。良い評価をつける人の気持ちも分かるが、わりと難点も多い作品ですよこれ。

7話構成になっているが、ミステリーものとして良いと思えるのは第3話「ゆがんだ名門校」と第5話「紺碧の記憶」と第7話「タランチュラ」まで。第1話は導入、第2話も練習問題みたいな感じ。悪くはないが地味。第4話は選択肢すら出ないノベルだし、第6話はとっぴな謎解きパズルありの迷路脱出ゲーム。なんだこれ。

良作たる3つの話も凸凹あり。良いのはシチュエーション。女子高内での謎の連続殺人を追う3話。絶壁に立つホテルでの連続殺人。山奥の謎の館に誘いこまれてのこれまた連続殺人。女子高ではお金持ちお嬢様、自分を慕ってくれるが主人公はそれに気づかない体の女子校生。ホテルでは有名な老ミステリー作家との推理勝負(?)、謎の館では突然現れた謎の青年との奇妙なバディ感。そんな感じで登場人物たちとの関係性が興味をひく。しかしね。証拠探しのポイント探しがかなりつらい。また、謎解きで文字入力をさせられのが、入力しづらいし、ヒントが少ない気がする。トリックもあまりにベタ。放射性物質(!)、ピアノ線による首切り、さらにサブリミナル。おいおいいつの時代だよ…ってそうか、26年前(1998年)の作品だったな。その頃にプレイしていたら違和感はなかったのだろうか。どうだろ?
登場人物たちもせっかく良い関係性で登場してきたのにあまり深まることなし。このあたりは続編が出てたら展開が進んでいたのかもしれない。

あと。絵柄。自分はこういうアニメ絵ではないのも嫌いではない。むしろ好印象。女の子かわいいし。このゲームの壁紙を探したのだけど見つからなかったのは残念。