窓ぎわのトットちゃん

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映画版の方です。スルーしていたが、実は評判が良さげだったので、終了にならないうちに、と観に行った。一日に1回しか上映していない時点で人気はなし。それでも観客はまばら。それはそう。

オリジナルはいつか読むんだろうと思いつつ、いまだ未読。まあこれがいい機会かな。
でも、おおまかな話は有名なので知っていた。落ち着きのない子供であった幼少の黒柳徹子が、特殊が学校に転校して成長していく話よね。しかしこの話も…戦争当時の話なのね。ゴジラ、鬼太郎、宮崎アニメ。続くなあ。その頃を生きてきたひとたちは、なにか残しておこうと思う気持ちに。そしてそうでない若い者(!)たちにとっても描きやすい時代になったのだな…って前の記事に書いたような。

とりわけ今回は実話。自叙伝がベースなのでそれほどとっぴな展開にはならない。ADHD気味な子供の生活は、観ていてちょっと疲れた。引き気味の演出が拍車をかける。しかし引いた隙間に見せる、その時代の現実の空気。そしてやってくる戦争。その演出っぷりを確かめるのに、確かに観ておく作品だったのだろう。「この世界の片隅で」を賞賛するひとたちには、また別の「片隅」として触れておく必要がある。スタッフも被ってるようだしね。

ちなみに、近くで観ていた子供は大泣きしてた。お子様向けな装丁だが、彼等には結構つらいだろう。(彼等向けではない、とは言わない)