仮面ライダーゼロワン

仮面ライダーゼロワン Blu-ray COLLECTION 1

仮面ライダーゼロワン Blu-ray COLLECTION 1

  • 発売日: 2020/04/08
  • メディア: Blu-ray
 

話の筋は最初から予想できてたよね。お手伝いロボットヒューマギアたちが自我を持つ。それも人間に対しての怒りが強くなってヒューマギアの反乱めいた動きにまで状況は進んでしまうが、メーカーの社長はそんなヒューマギアたちに愛情を持って接し、人間とヒューマギアとの良い関係を作ります。終わり。

全体の余計な部分を取り除いたダイジェスト版を作れば、そんな感じでそこそこ良作に見える気がする。が、毎週観てるとねえ。そもそもこれ1年もつ設定ではなかったのでは?
キャラの性格や覚醒がフラつきまくるので信用がおけない。昨日敵だったライダーと、今日はなぜか一緒に戦っているかと思ったら、次回はまた敵同士、なんてざらだし。

正直なところ、平成二期以降は鎧武以外全部自分に合わない。
平成一期で2話完結展開を続けてたら話が進まない、停滞気味になったので二期からは縦軸の物語を積極的に動かして、各所に配置したライダーたちを敵味方随時切り替えて互いに戦わせる作りにしたかった意向は十分に伺える。しかし、鎧武のようにドラスティックにステージが切り替わることを怠ったその後のシリーズは、上に挙げたようにキャラのスタンスがコロコロ替わるだけの印象。面白いかを問う以前に登場人物たちに信用が置けず、感情移入が妨げられてしまう。このあたりは令和になったゼロワンでもそのままだった。

それでも、はしゃぐところと誠実な雰囲気を両立して醸し出すことができた主人公に好感を持つことができたので、全体的には許せちゃった気がする。役柄的にはこのひともあまり信用できない動きをするんだが(盲目的にヒューマギアを信じてたと思ってたらイズ破壊であっさりおかしくなったり)役者が自分に合ってたんだろう。主人公って大事だな。イズもお人形みたいに可愛かったしね。ただ初のレギュラー女性ライダー刃唯阿はいちいち微笑まないクールないでたちに期待したのだが、活躍がなくて残念だった。そんなところ。

次作の仮面ライダーセイバーは、脚本:仮面ライダーゴーストの福田卓郎。ゴーストの…?え?