ぼっち・ざ・ろっく!

で。今一番はまっているのがこの作品。アニメでは物足らず、原作も買ってしまったが、それでもまだ道半ばなので不完全燃焼。せめてアニメの第二期を早く公表してほしい。(<決定したと勝手に信じてる。)

ものすごい才能のある人材がその世界に殴り込み!ってのは快感度高し。が、バンドで演奏するにはチームの中での演奏スキルが必要で。さらに性格的な問題もあるひとりは下手な部類の扱いでスタート。それが、周囲との関係が深まることで、少しづつ社交性を養い、チームの結束力を上げ、ポテンシャルを発揮できるようになっていく。すると今度は他のバンドメンバーがひとりに釣り合わなくなってしまう。彼女の早急なレベルアップに感化されながら全員で力をつけていき、「少し上手い高校生レベル」から実力バンドへの道を駆け上がる…。いいねえ。(力があるのに最初は気づかれない…ってのは少しご都合主義的な気もするが、演奏経験のない自分には実際のところは分からない。)

構成メンバーの属性も良い配分。喜多>伊地知>山田>後藤で陽キャから陰キャという順番になっているが、音楽の才能はおそらく正反対。役割分担も明瞭で、喜多が広報&ボーカル。伊地知がバンドを運営する動機であり要であり、リーダー。山田が作曲で後藤がギター一筋。この順番で受けもつ範囲は狭くなり、そして深くなっていく。いいねえ。

このメンバー間の関係の深まり。店長や成長の道筋を見せてくれる年上の存在(廣井)、ファン、家族。原作にはさらに上昇するきかっけを与えのちに助力側に回るライター、(やけに面倒見のいい)ライバルなどの周囲を巻き込んで、話のスケールも大きくなっていく。完全に開花したひとりと、そこに追いついたメンバーたちの活躍が見られるまで、追っていきたいものだ。

それと下北沢はあまり降りたことがないが、自分の好きな文化の香りのする町として昔から好感を持っていた。バンド文化も自分とは違う世界だがひそかに憧れはある。そのあたりを愛情持って描かれているのも好感が持てるね。

そんなわけで曲も当然良い。最初に好きになったのは普通にOPの「青春コンプレックス」


そして複数のエンディングの中から「何が悪い」。


8話の名シーンからつながる「あのバンド」。


さらに最終話にも数曲リリースされたが、それらもいいし、他の曲も聴いていくうちにどんどん馴染んでいく。カラオケで歌うには意外と難しい曲も多い気がするのだが(どうしても演奏がメインだと思えちゃうもので)練習していくよ。