海角七号 君想う、国境の南

海角七号/君想う、国境の南 [DVD]

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以前から親日な国として好感は持っていたけれど、WBCとかで注目されてる今になってほとんどこの国のことを知らないと気がついた。中韓ばかりで、かの国の情報は意識しないと全然入ってこないんだよな。
もちろんここでも「霧社事件」とか、日本人として恨まれそうな出来事は結構あるようだけど、それはそれとしてわが国をきちんと評価してくれる隣国なようだ。で、行き着いたのがこのタイトル。台湾では『タイタニック』に次ぐ興行成績を誇る親日映画とのことで、早速観た。

感想。よくよく考えると、それほど親日、というわけでもない。と思う。映画のメインテーマは現代台湾の素人即席バンド結成物語で、そこに台湾男性と日本女性の恋愛が「終戦直後の日本男性と台湾女性との実らなかった恋」に被らせてある、というもの。戦争で日本が台湾にもたらしたものを必ずしも肯定しているわけではないだろうが、そこには日台双方の人の交流があった。それが現代の台湾に残っているし、交流は将来にも続いていくんだよね、という当たり前の話だ。けれどバブル直後のハリウッド映画における「変な日本人」とか、中韓の残虐日本兵士といった扱いを散々聴かされてきた後に見るとなんとも新鮮。素朴だけどこういうまっとうな物語、いいね。
勢いでサントラも注文してしまった。「野バラ」が聴きたかったので。

海角七号/君想う、国境の南 オリジナル・サウンドトラック

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そんな気分で水曜は以下のイベントを見ることになる予定。仕事だけど。わりと期待。
竹田恒泰の台湾論 〜謝謝台湾計画から見る、世界で一番の親日国 台湾〜