仮面ライダーリバイス

「自分の内なる悪魔」が第一テーマ。「家族」が第二テーマなのかな。

ところがこの「自分の内なる悪魔」ってのが良くわからない、悪くなくて相棒になっちゃうようなのは、悪魔なんて呼ばない。だいたい一緒にいるけど自分の分身でもない。最初から疑問が湧きっぱなし。弟の悪魔が一番それっぽいけど、彼の本体は分裂した悪魔関係なく混乱した性格だった。妹は、自分の弱い部分が悪魔だ、なんて感じだったけど、そんな「弱い性格」を悪魔呼ばわりするのもどうかと。中盤で敵の親玉の遺伝子が悪魔たちの正体だ、みたいになるけど、それはそれで「異なる存在」であってもう悪魔と呼ぶものではないだろ。なのに作品内では誰もそれに疑問を抱かない。定義をきっちりさせないで物語を進めるやり方。ついていけないっす。

第二テーマの「家族」は、表面的に見ればうまく機能していたように思う。集まって「家族はいいね、楽しいね」とやってればそれっぽく見えるから。でも彼らそれぞれが家族の問題にまっとうに向き合っていたかというと、違う気がする。わざわざ批判したくもないから(というか第一テーマの疑問で頭が一杯だったからかもしれない)掘り下げてまで問題視する気にもならないが。

そして、問題が解決したかと思うと後退したり、ぶり返したり、斜め上に展開したり。
二話完結エピソードをやめてからの仮面ライダーの混乱ぶりは、観てられない。段階を経ながらステージを徐々に上げていく鎧武ってすごかったんだな。ネタ的に一年もたないくせに、無理やり展開を加えていこうとなんてするからグダグダになるんだ。

次作のギーツは二話まで観たが、これはこれで展開がまるで読めない。ネタ的に1年もちそうなのは希望だが、設定を理解不能にしたまま一年続けられちゃうのではないかという不安の方が大きい。