慰安旅行(勝浦&鴨川シーワールド)

自分で稼いだ金と時間は自分のためだけに使えるようになったので、久々に旅をしてみた。
ただしコンセプトは変えた。「知らない町を歩いて何かに出会う」という動の旅ではなく「安心できる非日常的なところでくつろぐ」という静の旅。年をとって指向も変わった。
会社の福利厚生も積極的に使おうと思い、見つけたのが勝浦のホテル。そこそこドライブがあるがわりかし近場。近くに水族館(鴨川シーワールド)もあるので、そちらも覗いてみよう。そんな緩い気分で動いた結果の旅路。以下はその感想である。

鴨川シーワールド

昔来た記憶がおぼろげにあるのだけど…気のせいか?初めて来たような気がしないでもない。こんな千葉の外れにある施設だが、知名度が抜群だからか?9月なのに結構な動員。駐車場料金高め。泊り客を当て込んだ2日制チケット(つい買ってしまったので2回もここに来るはめになった。駐車場料金も2回だよ。shit!)。売上的には結構上手いことやってるのでは?商魂たくましいなとは顧客的視点で思ったことよ。ただ。魚、海獣たちの飼育にどれだけの費用がかかるのか知らないので暴利をむさぼってるとまでは言わない。それなりに大変なのだろう。

自分の水族館についての評価軸はシンプル。どれだけ大きな水塊があって、どれだけ大きい、多くの魚が棲んでいるか。そういう点はここはそこそこ。今までいろいろな水族館を見てきたからね。評価は辛くなる。しかしそもそもここのウリは水塊ではなさそうだ。目の前に広がる千葉の海。それを背景に4つもある海獣たちのショー。特にシャチ。シャチだよ!カバほどの巨体なシャチがダイナミックに跳ね、ヒレをバタつかせて観客に水を浴びせる。大好評ですよ。初日に一番前に座った自分。周りがみんなビニルのポンチョ?=レインコードを被っているのが気になる。横を見たら係員がポンチョを用意しているのでもらいにいったら…300円。(↑の「商魂たくましい」という感想につながる)買ってやるものか!と素で挑んだら、頭やらズボンやらパンツまでびしょ濡れ。財布の中の紙幣もヨロヨロになった。パソコン、カメラ、スマホを入れたカバンは背中に隠したおかげでセーフだったけどな。翌日のショーでは後ろの席から見ていたが、遠慮なく水をぶっかけている様子を見て…そうか。前日は素の自分が一番前にいたから、実はあれでも思い切り水をかけられなかったろうと気づいた。水をかけるから盛り上がるのに。演者側には迷惑かけた。申し訳ない。反省した。
シャチのショーでは演じる人間側も大活躍。シャチの背中に乗ったり、シャチの口先に足をのせて、シャチの一段目ジャンプから続く人間の二段ジャンプ!すごい!ブラボー!このために入場料を払った価値はあるというもの。ずぶ濡れの初日は雲行きが怪しかったが翌日は天気も晴れて絶好の観覧日和。2日制チケット、2日連続駐車場料金も許すしかなかったね。

シャチが良すぎた分、他のショーがいまいちに思えてしまったのは可哀そうな話。アシカの芸も頑張ったと思ったし、イルカも悪くはなかった。しかしダイナミックなシャチの後に見ると霞むのはしょうがないなあ。

東急ハーヴェストクラブ勝浦

これまでの旅では「泊まれればそれでいい」。ビジネスホテルやそれこそカプセルホテルだったので、会社の補助付きとはいえ夜朝食事付きは少々お高いと思わざるを得ない。でも、良かったですよ。山の中のこじんまりとした佇まいではあったけど、最大四人が泊まれる広い二人部屋にひとりでゆったり。丘の向こうに海まで臨める眺めもいい(真下のプールもキレイ)。温泉も、マッサージ機も。夜のコース料理も朝のビュッフェも期待どおり。驚きもないがそれはもともと求めていない。良い気分転換になった。当初の目的は果たせたであろう。

今後の課題としては、1泊で良いのか、車で良いのか(勝浦までは高速に乗らず狭い山道でわりと運転に疲れた)。次回もここに来るでいいのか。そのあたりも考えていきたい。