ローマへの道(6/7)

ローマの旅行をなるべく細かく書く。旅行記というよりメモだな。

→ 成田空港

8:00 ちょっとに家を出て玄関で一枚めの写真を撮る。ここから1,000枚以上撮りまくりの旅が始まる。
常磐線我孫子→成田へ。ディケイドは録画。未練がましくワンセグも試すが電波弱くてよくわからず。記憶では成田から空港までは京成だと思い込んでいたので、改札を出て京成成田へ。改めて資料を読んで、ターミナルが第二ではなく第一であるとわかる。危ない。
10:00には少し遅れたが無事アエロフロートのカウンターでチケット取得に間に合う。次はセキュリティチェック。ベルトやら事前に外してX線は一発通過。途中で持ってきたコーラが「液体はだめ」といわれたので破棄。(というか頑張って飲んだ。)。税関&出国審査通過。搭乗口27番は割りと遠い。「AKIHABARA」(笑)なる売店で携帯電話のアダプター(二股&海外対電圧)と空気クッション、妻用の腹巻小物入れを追加購入。クッションは使わなかったな。ラッキーなことに、月曜発売のジャンプが売ってたのでそれと、週アス、あと妻が女性ファッション誌を選んで購入。搭乗口の自販機で水とお茶を購入。近くの折り紙ショップなどを見学して後、時間がきたので飛行機に乗る。入り口であらゆる新聞(朝日、読売、毎日、日経、スポーツ紙×2)をゲットして席へ。

→ モスクワ シェレメーチエヴォ国際空港

席は二人、通路を挟んでのところだったが、窓側の席の妙齢の女性が代わってくれて窓側で二人席に。ここで持ってきたカメラが電池切れ。バックアップ電池の入った鞄は棚に上げてしまったので、写真は携帯に。大丈夫。席にUSB穴があるのでここで電源確保。(ネットの口もあるのだが・・・使えたのか?)
離陸してから気がつくと後ろがまるまる空いている。シーズンオフなうえに評判の悪い(?)航空会社だからだろうか。その窓側席は妻に。自分は後ろの二人席をキープ。長い旅を過ごすことに。時間潰しは新聞。そして各席にあるモニター。ここでモニターの詳細だが。
WATCH」映画/MUSICビデオを見る・・映画はメジャーどころとして「スピードレーサー」やら「ベンジャミン・バトン」。
コメディ系はお馴染み「シンプソンズ」「ディズニー」など。キッズはロシアの人形劇っぽいのがあったりで貴重なのだが、日本語字幕がなくて断念。
MUSICビデオは・・みたかな?ロシアっぽい音楽だったのでスルーした。
「LISTEN」・・POPSとかJAZZとかのジャンルは良くわからず。CLASSICでベートベーン、バッハ、ドビッシューがあったので聴いていたかな。「運命」に「悲愴」に「第9(←歌部分)」「主よ人の世の喜びを」がお気に入り。なお、ヘッドホンは穴がふたつあるのだがどちらに入れても片耳しか聞こえない。この時点では「大事な放送とかあるから片耳はあえて外してるのかな」ぐらいに理解していた。放送はモニターからも聞こえるのだが。
「PLAY」ゲーム・・クラシックなPONGはじめ、懐かしすぎるSNAKEやらブロック崩しやら数独やらソリティアやらわりと無難な品揃え。ソリティアは山から一枚づつめくれるモードがあって割りと簡単。2回クリアしたな。笑えたのがANIMAL FACTORY とかいうやつで、各種動物のパーツ(頭/体/腕/足)を切り替えてオリジナルに戻すのが目的なんだけど、組み合わせて相当グロい動物が出来上がる。
なおコントローラーは席からモニターから外れ、ひっくり返すとSFCっぽいボタンにキーボード、カードリーダーまで備えてる。先に書いたUSB/LANなどインターフェイスは凝っているのだが、如何せん動作のろすぎ。さらにしょっちゅう固まるお粗末さ。そういえば肝心の航路表示は?「AEROGLOT PAGE」は良くわからんデモ動画だし。と、改めてみると「WATCH」メニュー内にあった。
あとはDSを取り出しドリラーやらバンブラDXやら。
機内食は2回。飲み物(オレンジ/アップル/トマト/それと目立たないところにペプシコーラ。)のみも2回ぐらい。あとスナックととしてアイスがひとつ(抹茶/バニラ)。機内食は肉(チキンかビーフ)/フィッシュで、妻はフィッシュ、自分は肉系に。サラダ、パン、ケーキ?は共通。なんとか食ったかな。日本から持ってきたお菓子も少しづつ食べて紛らす。
ロシア近くで書類記入。いつまで滞在とか目的とかかも詳しく記入するようになっていたが、ほとんどTRANSIT と書いて済ます。
ふとみると席を替わってくれたご婦人がまごついている。モニタの使い方にも苦労していたようだ。ひとりで座っていたので旅慣れてる方だと思っていたのだが。聞くとギリシャ旅行だという。現地でお子さんでも待っているのか、とその時は思った。
空から見たモスクワは緑に囲まれた大地にあり、ロシアの広さを感じた。

シェレメーチエヴォ国際空港

着陸したところで携帯電話をチェックすると、少し表示か変わったがローミングで繋がるようだ。すごい。ただ日本にかけるには遅い時間。22:00だ。降りるのは少し待たされた写真みたいのを撮ってるひとがいた。サーモグラフィでインフルエンザかどうか診てたのだろうか。
そして機外へ。のんびり写真をとってたら税関の列で後ろの方になってしまった。窓口でパスポートと乗り換え後チケットを見せると、チケットに10と書いてくれた。搭乗口らしい。続いてのセキュリティチェックでは再度X線。今度は靴まで脱げという。妻が係員に「これも?」と聴くといやーな顔で「コレモ〜」といわれてた。ロシア人め。成田で買った水とお茶はここで没収。お茶なんて開けてもいなかったのに。ロシア人め(←逆恨み)。
開放されて空港内を見学。国際空港というのにどこかうらびれた印象。ソヴィエト時代からのものなのだろうか。まずは10番搭乗口を確認。その後、会社のFAGMからのおみやげ希望、マトリョーシカ探しに。2階のおみやげ売り場にあったが、値段のところに600PYとか書いてある。PY? 両替機らしいのもいくつかあったが不安。妻が適当な英語で聞いてくれて1ユーロが40PYぐらいだとわかる。政治家系のが欲しかったが(プーチンエリツィンゴルバチョフ)ちょっと高かったので、普通のをふたつ購入。
前の飛行機で席を譲ってくれたご婦人を見かける3人連れだった。たまたま席が違っていたらしい。納得した。
10番搭乗口に戻る。出発時刻はまだ先のようだが、そもそも今何時かがどこにも書いてない。空港の係員らしきひとに聞いてもわからない。日本人が何人が見受けられたので(もちろん中国人/韓国人らしきのも多かったが、彼らは「地球の歩き方」をもっていた。)その様子も見つつ時々売店とかも見にいった。「せっかくなのでなにか食べよう/飲もう」と妻が言うが、そういった気になるものはあまりなく、値段も微妙。
そのうち。次がローマ行きらしい時間になったが、誰も動く気配がなく、係員に聞いても「まだ大丈夫」といわれる始末。窓の向こうに見えるのは大韓航空機。しばらく様子を見ていたが、不安になって搭乗口を降りてみるとバスが待っていた。さっきの係員が居て「これでいいの?」と聞くと大丈夫との反応。本当か?バスに乗る。さっきの日本人たちも降りてきたが、彼らは次のバスのようだ。到着時雲っていた天気が今は雨。
先には見慣れたアエロフロートの飛行機が待っていた。さっきよりかなり小さめ。タラップから乗り込んで席に着く。それでもまだこれがローマ行きだとは確信が持てなかった。

→ ローマ

成田→モスクワの飛行機は最新型だったようだが、こちらは多分昔の。モニタどころかステレオすらない。席はわりと一杯で余裕なく。自分は窓側。隣は妻。妻の隣に金髪の外国女性。妻がトイレにいくというので外国女性に軽く断って、そしたら向こうもそういうタイミングだったか一緒にトイレへ。帰ってきたところ、女性が妻にスプレーを渡し「顔に掛けると湿気がつくよ」。試してから会話が始まった。後から妻に聞くと「相手がとても話したがっていたみたいだったから」だそうだが、基本的に妻も初対面の人物との会話が好きで、今後対外の交渉は彼女に任せることとする。妻は会話が出来てハッピー。自分は余計な会話をせずに情報が得られ、どちらもハッピーだ。
金髪の外人女性はフィレンツエに住む婚約者の男性(銀行員)のところで1カ月も滞在するらしい。うらやましい。さらに聞くと彼女は本場マリ・クレールのチーフ編集者だそうで(名刺ももらった)、妻が成田で買った女性ファッション誌を取り出すとそれをめくりながら会話を進めた。楽しい会話だったがちょっと長かったかな。多少うんざりしたところでローマに着いた。
ちなみに機内食は一回。前と基本的に同じはずだがよりバタ臭くなり、結構残した。また20:00ぐらいになっても青空のままで「本当にローマへ向かってるのか?」という疑問は続いたが、事実この時期のローマは21:00ぐらいまで普通に昼間なのだった。

フィウミチーノ空港

着いたのは現地時間21:30だったか。さすがに夜。携帯はまた別の表示に変化。ロシアで使えなかった妻の電話も大丈夫。
一度実家に電話。空港に降りて、少し行くと、電車になっていた。これは予想外だったので様子見で一本遅らせたら税関では最後。その先に行くと手荷物受け取り所があった。5、6本レーンがあったがどこに出てくるか分からず。いろいろ巡ってみるが一向に見つからない。出口では旅行代理店担当が待っているはずでそれほど遅れるわけにはいかない。30分ほど待ってさすがにやばいと思い旅行代理店(H.I.S)に電話。「モニタに荷物が出る便が表示されてるからそれを見て」と言われ、探してみるか、というところで妻が荷物を引いてきた。他の乗客と合流&便のレーンが見つかったとかで。旅行代理店に報告の電話を入れて、他の日本人乗客と一緒に出口へ。現地担当が見つかると、そのまま外に出て車へ。我々のほかに4ペアぐらいいたかな。
後ろに荷物を積みこんでミニバスに乗り込む。モスクワ空港で見かけた男性の乗客がひとり、イタリア語がぺらぺらとかで担当の隣、助手席に座る。自分は前の窓側へ。車は空港を抜けると高速道路へ。ろくに方向指示もせず割り込んでくる車が怖い。

ローマ市

高速を抜けるとそこがローマ市街だった。暗くて良く見えないながらも景色が日本とは全然違う。異国だ。
時折コロシアムやらなんとか門だか、明日以降見物に行く景色と出くわす。さらに車は狭い道を駆け抜け、あるホテルの前に着く。HOTEL IMPERO? 1ペアの乗客が降りる。そして車は発進。いくつかの角を曲がったそこが、自分らの宿、HOTEL KENNEDY だった。重い荷物を持って階段をあがったところに眼鏡を掛けた長身の係員がいた。うまく会話ができてないな、と思ったが、入り口から新たな一団が来たところですぐに鍵を渡してくれた。だがここで引くわけにはいかない。一団の外人との会話のあとに質問を入れる。ここはインターネットのアクセスはできるのか?一団のひとの口ぞえもあり、係員も理解。使えるらしいがお金もかかる、みたいなことを言われる。まあそうだろ。
エレベーターに乗り込み、4階(といってもロビーが0階なので日本的には5階)に上がる。つまずきそうな床を越えて右を向いた角部屋が、ROOM No.132。ようやくここで一息つける。中をざっとみる。そんなに広くない、みたいな評判は聞いていたが、いつも狭いビジネスホテルを使っている自分にしては十分な広さだった。ベットも余裕の大きさで2つ。トイレには手洗い、便器、足洗い場、そしてシャワー。テレビもひととおり見られる。机にはちゃんとWiFiができるとある。よし。妻が荷物を出したりシャワーを確かめてる間、自分はネットをチェックだ。持ってきた VAIO U を出してアダプターに変換機をセット。電源イン!・・・あれ、繋がらない。電波が弱いようで、いろいろ試して部屋の玄関前が一番マシだと気づく。そこで繋ぐといつものNIFTY のTOPでなく、違うページに。ここで金を払えというのね。クレジットカードを出して登録。1時間7ユーロ、1日18ユーロ?安くないな。さらにいろいろ試してとりあえず1時間アクセスを選択。出国して1日なのであまり変わったことはなかったが、メールを見ると会社では軽く問題が発生していたようでちょっと欝に。それ以降メールは見ないようになった。(^^;)
車を運転していた旅行代理店現地担当から受け取った封筒を開けると、中には「ヴァティカン博物館のオプショナルツアー」「コロッセオ事前予約」の書類が入っていた。明日はこのふたつに行くことになる。シャワーを浴びて、ベットに入った。すっかり疲れていたが、翌日からが本番なのだ。