仮面ライダーエグゼイド

仮面ライダーエグゼイド VOL.1 [DVD]

仮面ライダーエグゼイド VOL.1 [DVD]

鎧武での「お題の組み合わせ」が今作も違和感をもたらした。
医療とゲーム。この非常に食い合わせの悪いテーマを何故お題として選んだのか。脚本は頑張ってたと思う。特にゲーム部分に関しては様々な要素を取り込んでうまく作品に生かしていたと思う。医療部門にしても、命の尊さを語る場面も多く、努力していたと思う。けれど、医者が演じる仮面ライダーってのはやっぱり無理がある。
それと、ゲームと医療だから、という組み合わせで「人のデジタル化による再生」というテーマが個人的に気にくわない。考え方自体は古くから知っている。「地球防衛軍テラホークス」というSF人形劇で主人公が死んでもクローンにその記憶を引き継がせて復活させるという展開があったからな。人間のデータを100%デジタル化したうえで、ハードを復活させれば、それは蘇生と考えることは可能だ。が、死んだ人間の魂はやっぱり死んだまま。コピーはコピー。オリジナルではない。死んだ家族や恋人が戻ってきてくれるのはうれしいことだが、自分が死んだあとに自分のコピーがその後を引き継ぐのは嫌だ。そういうデリケートなところを微妙なバランスで成り立つドラマで扱われるのがなんとも気持ち悪いと思った。
ライダーもデザインも一年通して結局慣れないまま。漫画みたいな目があるのはもうやめて欲しい。

次作のビルド。1話だけ観たが、平成初期の雰囲気があってこれはちょっと期待。