スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

過去作の記憶をあえて思い起こさず、かなりまっさらの状態で見に行き、最初ポー・ダメロンやフィンを見ても「誰だ?このモブキャラは?」状態で、彼らの活躍を見ながらそういえば。と、思い返していったわけだ。

そうした結論として、自分は今作を肯定する立場となった。何をやっても批判される流れで、よくぞまとめた。レイが何者か。カイロ・レンは何者か。二人の宿命は。最終ボスは。落としどころは。なんか抜けたところもあったようだけど、ちゃんとやることやっている。いいんじゃないの?

その後、いくつかの賛否両論の批評文を読み、自分の過去作への感想も読み。問題は前作「最後のジェダイ」にあり、と思いだす。そうそう、あれはチャレンジングだった。挑戦自体は認めるが、この方向性はヤバいんじゃない?フォースが便利になりすぎ。一般人も使えるようになる、ような伏線もあったかな。なんか抜けてると思ったのはここで感じられた不安、その存在自体がスキップされたからだ。つまり7を見て、8を見ないで9を見ても、むしろその方が自然に観られる感じか。
ならばだ。改めて自分は今作を肯定しよう。最初から40年近く見てきた大事な1作だ。最初から「全9話」と宣言され、それは一度撤回されたし、別物になったが、それでも宣言どおりの最後を飾る作品だ。気持ち良く終わって良かったじゃないか。チャレンジングが過ぎて気持ち悪いラストを見せられるより余程いい。この話に限って自分は保守派に立つよ。10話以降も続くというから、チャレンジはそこで仕切りなおしてやってもらえばいいさ。自分は観るかどうか知らないけどね。(惰性で観るかな。)

ちなみに今回観た場所は、テラスモール松戸。IMAX3D(字幕)か4DX3D(吹替)か。迷った挙句画面の大きいIMAX3D(字幕)にした。3Dの場合、映像に集中したいから(吹替)の方がありがたいんだけど4DXは前作で堪能したから、今回は大画面を優先したわけ。
字幕が下に来てくれたのでそれほど苦にならなかったが、3Dの恩恵はあまり感じなかったような。ともあれ迷えるだけの環境があるのはありがたい。