スパイダーマン: スパイダーバース

スパイダーマン:スパイダーバース (吹替版)

スパイダーマン:スパイダーバース (吹替版)

  • 発売日: 2019/05/13
  • メディア: Prime Video

 きっかけは「大極旗」だった。
MARVELの新ヒーローとして話題だったが、その話題のなかで日本をフィーチャーしたヒーローとしてペニー・パーカーという美少女キャラが紹介されていた。彼女はスパイダーマン。…え?全身タイツの兄ちゃんじゃないの?日本のアニメを意識した絵柄でロボに乗って戦う。なにそれ。画像を見ると、他のキャラが写実的なのにひとりだけなんでそんなことに?もう観てみるしかないな。で、この作品に行きつく。

物語だが。まずオリジナルのスパイダーマン(ピーター・パーカー)が死んだ。え?。たまたま同じタイプの蜘蛛にかまれた黒人の少年(マイルス・モラレス)が後を継ぐことになるが、いきなりの話でまだ技術も自覚も勇気もない。そこへ、オリジナルが死ぬ直前に別の次元から召喚されたスパイダーマンたちが現れる。
ひとりめはオリジナルにかなり近いスパイダーマン、ピーターBパーカー。ただしオリジナルとは違って人生に疲れやさぐれ気味。師匠的位置づけ。続いてヒロイン的位置づけのスパイダーマン、グウェン・ステイシー。とここまでがメインキャラ。続くペニーたち3人はサブキャラとして、ある種イロモノとして現れる。アニメとはいえ写実的な絵柄の、というかこれが普通?のアメコミ作品である当作品において、異なる「漫画形式」からの来訪者なのだ。ひとりは昔のアメコミ?白黒映画のスパイダーマンスパイダーマンノワール)。もうひとりはミッキーマウストムとジェリーなどアメリカで良く知られる動物ものカートゥーンスパイダーマン(スパイダー・ハム)。ペニー・パーカーはアニメの世界から来たスパイダーマン。瞳がキラキラで可愛い、彼女の登場シーンはいちいち目が離せなかったが、所詮脇役。出番少な。まあ、メインのストーリーが十分魅力的だったので良しとしよう。

スパイダーバースで新しく知ったのは、MARVELにおけるマルチバース設定。同じキャラの同じ物語が何度もリメイクされ、さらに各ヒーローが呉越同舟していくMARVEL作品は節操がないなあと普段から思っていたが、そういう「同じキャラのはずが、ちょっと違っている話」はすべて異次元=パラレルワールドの出来事として処理されているのだそうだ。そしてスパイダーバースはこの設定を活かした作品ということ。で、調べるとこのスパイダーバースの続編には、なんと東映スパイダーマンが登場するらしいとの情報が。すごい。そこまでやるなら、45作目でスーパー戦隊マルチバースを展開する(っぽい)ゼンカイジャーでも、ぜひ何かの事故で東映スパイダーマンレオパルドンを出して欲しい!なにしろ東映スパイダーマンスーパー戦隊の歴史に絡んだ(レオパルドン→巨大ロボ展開)重要な関連作品なのだからっ!!!頼む!!

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