- 作者: 温又柔
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2015/12/22
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (11件) を見る
祖母の時代は日本占領時で日本がうまい。母の時代は台湾語。娘たちは日本在住で日本語使い。そういう境遇のひとが自分探しを始めたら当然ここに行き着くよな。というエッセイ。
何を見てもうんざりする韓国ネタばかりをネットで読んできたが今年からは台湾情報も知りたいと思って読んだ。この著者はほぼ日本育ちだからこれで台湾のひとたちの気持ちがわかった気にしてもいけないんだろうけど、このひとの視点も他で見た台湾のひとと同じくナチュラルでありがたい。占領しておいて中途半端で投げ出した日本に対して非難の気持ちも垣間見れはするけれど、まっとうに受け止めてまっとうに消化してくれてるんだなと感じる。