ファイアーエムブレムif(3DS)

前作「覚醒」のカジュアルモードの相性が良かったので、今作も発売日に購入を決めていた。が、購入したのは1年近く経ってから。2バージョンが一パッケージに入ったSPECIAL EDITIONがさっさと売り切れてしまい予約できなかったから。増産せずオークションでの値上がり具合に腹が立った。

SPECIAL EDITIONが(中古でもいいから)1万円を切ったら、と思った時期もあった。でもやっぱり高いしゲーム自体の評判もあまりよろしくない。で。放置。

だいぶタイミングが遅れたというのに、それでも購入する気になったのは、メーカー側の努力かな。意外と買ってもいい、という条件が揃ってきたからだ。

まず。年末にプレイした「#幻影異聞録♯FE」が意外と良かったこと。あんまりファイアーエムブレムとは関係のない、ましてやif要素なぞ皆無だったけど、クライマックスの光の戯曲を聴いて「そういえば最近のファイアーエムブレムってどんなだっけ」と思い出すぐらいのきっかけにはなった。(勢いで#FEの感想追加)
次に「スマブラでのカムイ参戦」。スマブラ最後の参戦キャラがカムイ。全キャラコンプを目指していたのでDLCは買ったのだけど、やっぱり愛着が湧きづらく。ならばオリジナルをプレイするのがいいよな。と。
そういう状態で、駄目押しの割引キャンペーン。白夜の中古パッケージを3,000円で買って、残りの暗夜とインビジブルDLCをそれぞれ900円で購入。合計5,000円。ソフト1本分ですべて抑えたよ!どうだ!

で。3シナリオすべてクリアしたので感想を書きたい。

良いところ。「立体視が凄い」3DS立体視タイトルのうちでもベスト5に入るのではという素晴らしい立体視。見惚れる。音楽もなかなか。テーマ曲「if〜ひとり思う〜」以外あまりパッとした曲はないのだけど、サントラは買うことにした。続いて「難易度調整が驚異」。前作のカジュアルもすごかったけど、なんだフェニックスってのは。倒されても次のターンで復活って。事実上の無敵モードでは???振り切ったなあ。おかげでノンストレスで3シナリオを楽しめさせてもらった。あと、そもそもの企画がうまい。ふたつの勢力のどちらにつくべきか?その分岐によって味方と敵が入れ替わる正反対の物語が楽しめる!おまけにどちらとも共闘できる第三の道も!!!予感しちゃうよね。
悪いところは、その企画が企画だけで終わってしまったところ。結果的に3回同じ時間軸をプレイするということはループもの的なストーリーが楽しめるのか。と期待したものの、そんなことは全くなく。3つどの物語を見ても結局序盤の分岐シーンが一番のクライマックスってなんなの?ゲーム自体の出来はいいのに、企画もいいのに。企画をそれ以上に盛り上げる演出、シナリオのなさに勿体なさを感じた。ゲーム自体には満足しているはずなのだけど、こういうのって却って悪評が付きやすいんだよね…。納得。