ローマからの帰還(6/11-12)

名残惜しみつつも今日が別れの日。
朝食前に昨日買ったSmaで買ったkinder egg を食べる。一時日本でも流行ったチョコエッグの元祖だ。チョコの中に小さいおまけケースが入っているかと思ったら、なんと卵が縦に割れ、片側がチョコ、もう片割れがおまけケースという構成に。これはサプライズだ。おまけは相変わらずの奇天烈センス。これも好きだ。
テレビをつけたらドラえもんが放映されていた。会話は分からなくてもストーリーがわかるのがドラえもんのすごいところ。今回は未来の道具=口紅をつけると、そのひとの会話が偉い人の言葉として
周囲に受け入れられるとか、そんな話か。スネ夫の声が妙にかわいいかも。
朝食はこれまでの好きなものだけ。
9時10分にH.I.S の迎えがくるが、それまでテルミニ付近を散策することに。最初はホテルのすぐ南の広場へ。入れるのなら入ってみたいと思っていたが、中にいたひとに「散策No」のダメ出しを食らう。続いてテルミニの化粧品売り場。そして、テルミニの先にも足を伸ばす。ローマ三越のある共和国広場に面したサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会に立ちよるが、ちょっと見たところで時間切れ。小走りにホテルに戻る。
荷造り完了。和紙には Grazieの他に「いろいろありがとうございました。」「Thank you very much!」を追加。チップは1.5ユーロに増加。お菓子(キャラメル)。さらにkinder egg のおまけ、そして日本から持ってきたジャンプを置いておく。日本の漫画マニアなら眉唾もののはずだが(なんだかんだいってブリーチやらナルトの漫画はあちこちに置いてあった。ワンピースだけ見なかったのは不思議。)、おそらくそのままゴミ箱かな(^^;)
イタリア時間だからと甘くみていたらちょっと早めにお迎えが来た。

フィウミチーノ空港

H.I.S の担当は行きの時と同じひとかな?そんなような気も違う気も。とりあえず車は少し小さかった。後ろのトランクに手荷物を置いてドアを開けると先客がいた。女性の(多分)親子連れ。彼女らの隣は話好きな妻に譲り、自分は前の窓側へ。
車はいろいろ曲がりくねって(これ、本当に空港へ行くのか?)と思っていたところ、別のホテルの前についた。日本に帰る仲間はもうひと組いたらしい。しかしローマといっても随分郊外じゃないのか?これ。追加料金を払わないとこんなとこなのか?しばらく誰も出てこない。待ちながら妻と日本人親子との会話が始まった。断片しか覚えていないが、一日潰して青の洞窟を見てきたところは記憶している。一発で見られて満足だったらしいが、1日かけて、体験できるのはわずか5分ほど。個人的には時間が勿体無いような気がしていた。
だいぶ待ちくたびれたところで出てきたのが、行きにモスクワで見かけた、イタリア語ベラベラの男性と女性の連れだった。「遅れてすみません」そういって頭を垂れた男性はまた助手席に、女性は自分の隣に座る。
車発進。またも曲がりくねった運転で不安になるが、高速に乗ってようやく少し安心。空港に着くと、我々3組は一緒にアエロフロートのカウンターへ。eチケットを渡してチケットを発行してもらう。窓側希望まで聞いてくれて親切だが、やっぱりとろいんだよな。手荷物を渡すと、隣のカウンターのイタリア語バリバリ男性が「壊れもの、あるんじゃないですか?」と一声かけてくれる。ありがたい。壊れ物注意シールもつけて手荷物と別れる。帰りは簡単に入手できるだろうか。
続いてX線と税関。会話ができずにまごついてると、税関)「こんにちわ!」自分「・・・こんにちわ!」といきなり日本語。オウム返しに返事。最後に「ローマはどうか」と聞くのでとっさに「ベリーライク!ローマ!」とわけわかめな言葉を吐いて去る。カッコ悪いな。
行きと同様電車に乗って搭乗口へ。
集合場所を確認して、まだ間があるので食事を取る。機内食はあんまり食べたくなかったし。レストランがあると思ったら、テルミニで1日めに食べた店のチェーンだった。変わったものは食べないように・・。パスタとポテトにチキナゲット。そしてビール。どれもうまい。
まだ時間があるので店を回る。Wiiのゲームや本やら、お菓子やら(KIMONOがここにもあった!)そしてブランドの靴とか。
時間が来たので飛行機へ。やはりアエロフロート。ローマに来たときの古い機体だった。快晴で、いくら飛んでもローマの地面がずっと見える。離陸後妻に窓側を譲ると、いつまでも眺めていた。

モスクワ空港 シェレメーチエヴォ国際空港

いったん雲の波で地表は隠れたが、モスクワ付近でまた見えてきた。飛行機が降りるとタラップで下に。バスが待っていたので乗る。早めにチェックカウンターを済ませてしまおうと心がけて空港に入ったら、なんと自分が一番になった。搭乗口10番を書いてもらい、セキュリティチェックに来た。小物装備はあらかじめ鞄に閉まっていたので早いぜ、なんてテキパキしたつもりでいたら、当然さっきの係員がきて「ネギシ、イソイデ!」という。え、時間ないの?チェックの済んだ荷物を再装備すると、妻と小走りに搭乗口へ。行きにはあんなにだらだらしてたのに、これか。(マトリョーシカを行きに買っておいてよかった。)さっさとと入り口から降りるとバスが待っていた。後続も来るようだったが、自分らでいったん扉は閉じ、最後の飛行機へ。
タラップを上ると、ちゃんと日本の新聞が用意。ひととおり入手して機内にいくと「コンニチワー」と、たどたどしくはあったが、日本語で挨拶してくれた。日本への距離がずっと近づいたのを感じる。妻との席は一応隣同士だったが、行きと同様後ろの席がだいぶ空いているのを見込んで席を確保。後ろの席の男女(別々)の女性にも大丈夫、席ありますよ、と声をかける。先に男性の方が後ろに行ったかな。結局行きと同様各自窓側2席をキープして、飛行機は離陸した。

→成田空港

飛行機の装備は行きと同様。だがヘッドホンが違った。行きのだと差込み口がひとつで受け側が2つ穴。片方にさすとモノラルになっていたが、今回のヘッドホンは差込みも2つ。これでステレオに。・・・そういうことか。せっかくなので改めてクラシックを聞きなおす。あとはモニタのゲームのソリティアをしたり、持ってきたMP3プレイヤーを聞いたり、DS 逆転検事をプレイしたり、DSで読書(『ちょっとDS文学全集 世界の文学20』)、「暗号舞踏人の謎」を久々に読んだりしてときを過ごした。もっとも日本着が朝なので、ほとんどのひとが睡眠時間をとり、機内はずっと暗かった。自分も時々横になってみたりもしたが眠れなかった。
気になるのは横の通路席を陣取るロシア人(?)おやじ。出発の際にも男性乗務員にいろいろとちょっかい出していたようだが、ペプシコーラをひとより沢山もらってたり、(多分酒)を一升ぐらい飲んでたり。大丈夫かと思ったのは、着陸態勢になってベルトを外してうろうろしたり、席で横になったり。常識を疑った。
そんな感じで行きより早い印象で(実際地球の自転の関係で1時間ほど早い)日本に戻ることができた。到着時、雲で一杯だったが、その向こうで淡く姿を見せる富士山の姿が印象的だった。(写真には撮れず)

帰還

一旦実家に電話報告。ていうかちゃんと電話ができる幸せ。もちろん、値段を気にせずiモードが使える幸せ。「アリガトウゴザイマシタ」のロシア人乗務員らの挨拶を聞きながら空港へと降り立つ。検疫コーナーがあって、機内で事前に書いていた用紙を渡す。一時ニュースでやっていたよりはわりと簡単になったんだな。
税関なども通って問題の手荷物受け・・・あっさり出てくる。ここで会社に電話。人事部に転送してもらう。インフルエンザ対応で月曜(15日)も休むことを確認して、出口へ。ってあれ。手荷物の鍵が壊れちゃいないが開いているような。後で調べたら貴重品は全部機内持ち込みしていたこともあって何も盗まれていないようだったが、アエロフロートの怖さの一端を垣間見たようだ。
こんな重い荷物を持って帰りたくないので、宅急便コーナーへ。H.I.S.利用者はちょっと安くなるってカウンターで手続き。続いてユーロ→円への両替カウンターに。係員から「もうちょっと待つと上がるのでは」と聞き、そのまま持っておくことに。正直面倒なタイミングだったのも否定できない。
電車はJRで行くことに。行きは成田から京成だったのが、妻から「JRでも行けた」と散々言われたので確認の意味もあって。しかしちょうど電車が来ない。15分ほど待つらしいので少年サンデーを買いにホームを出る。機会を見てモーニングとファミ通も買わねば。遅れてるとはいえ、一気買いなのはそれなりに楽しい。
ようやくきた電車で成田へ。成田から常磐線で松戸へ。そしてちょっと戻って北松戸へ。妻も疲れていたが自分も疲労困憊。ほとんど口も聞かず。北松戸駅でモーニングとファミ通を買って、自宅へ。