ローマの休日3日め(6/10)

前日が相当応えたのでこの日はゆっくりめ。行きたいところはほとんど行ったので、主に土産買いとなる一日。
ホテルで朝食。シリアルも昨日と違うものにし、カプチーノじゃなくてコーヒーにする。
枕元にチップとお菓子(広島土産のひしゃく型)を置いて、この日もテルミニ駅からスタートする。駅構内で化粧品売り場があったので多少散策、してから地下鉄へ。A線でサン・ジョバンニ駅に向かう。チケットは一回券。もうそんなに回る気がない。そういえばここで滋賀県出身の老夫婦に妻から挨拶。イタリア巡りをして今日から3日ローマを回るそうな。そんな話をしてたらヴェトナム系?の女性から「コノ販売機ハクレジット使エマスカ?」などの質問を受けたりしたな。(答え:使えない)

国立楽器博物館

昔、浜松に出張したときに見た楽器博物館が記憶に残っていたのと、妻が演奏家なのでここに行きたかった。
サン・ジョバンニ駅からずっと東北に歩いていく。微妙に治安が悪いようで、使用済み注射器が捨ててあったりする。(ヤクか?)一方、車のとおりに割り込んで新聞を売る商魂たくましい二人連れの姿も見た。ここで突然カメラの調子が悪くなる。ちょっと明るいと画面が真っ白になってしまうのだ。しばらく格闘したが、また携帯電話のカメラを使うことに。
現場っぽいところに行くと、外装が工事中となった壁が見える。ひょっとして今時分は見物不可のなのか?近くのレストランっぽいところで聞く。要領は得ないがもう少し北上してマッジョーレ門まで行けば、ということに。そこから地図どおり南西に行くと、大きな教会が見えてきた。ここがサンタ・クローチェ・イン・シェルサレンメ聖堂で、その左側に見えるのが楽器博物館の入り口だった。そこからだいぶ奥まったところに入っていく。やはり外装の工事をしているのが不安だったが、ちゃんと受付は開いていた。入場料を払う。お釣りは・・誤魔化されそうだったが「あれ?」というそぶりを見せるとちゃんと払ってくれた。ここの人たちは基本的に親切なひとが多いが、こういう姿勢が少しゲンナリする。
階段上がって二階が展示場。少しすると小学生らしき一群も上がってきたので彼らを避けるようにして見物。チェンバロや三味線(もちろん日本製)なら太鼓やら、古代の興味深い楽器がいくつも置いてある。とりわけ面白いのがチェンバロ・・ピアノ系で鍵盤の色とか楽器全体の形や装飾が、それぞれ個性あって楽しい。そりゃ大量生産時代に入るまでは思い思いのを作ってたんだろうさ。しかし古さに関してはさすがだが、ボリュームは全然浜松にはかなわない3階より上には行かせてくれないし・・ってもともと比べるものでもないか。
1階に下りてトイレから出ると、妻は土産を買っていた。自分も姪用に音楽っぽい定規を購入。表に出て少し行くと、大きな馬の頭の彫像があっておどろく。さらに先の入口に妻が行ってみる。映画館らしいが、上映作品を問う前にそもそも日本語字幕など期待できるわけもなく引き返す。出口にはもちろんさっき見た聖堂が構えていた。

サンタ・クローチェ・イン・シェルサレンメ聖堂

予定にはなかったが、せっかくなので入ってみる。入り口の乞食は例によって無視(地元に食べさせてもらうべし)。中は。ここも厳かな気分になる。ガイド誌を見ると、なんとここはキリストが架けられた十字架の断片と釘が納められているという!日本のどこかの寺の河童のミイラみたいな話だが、話の種にはなるな。いろいろ巡って現地のひとに聞いたりして(逆に白人から「ここはどこ」っていう質問も受けたな)ついにその姿を拝むことに成功した。

coin

暑くなってきた。なんとかサン・ジョバンニ駅に戻ってきたが、自分には疲れが溜まっている。妻はたいそう元気でこのあたりを散歩したいと言い出す。いや、正直つらいです。最初にここに来たときに見た、デパートっぽい店、coinで昼飯を食べようと提案。
空調の効いたところで少し落ち着きたい。中はちょっとしたファッションセンターかな。レストランはやっぱり最上階。ここでまたパスタ系の食べ物を注文。やっぱり疲れるとあまり食えない。
食べた後、降りがてら散策したいという妻に付き合う。だいぶつらい。外に出たあと、いかにも散歩したがっていた妻には申し訳ないが、ホテルに戻るよう提案する。仕方ない。そんな感じで。

テルミニ

しかしテルミニに戻ると、空調も聞いてたしだいぶ復調してきたのでしばし散策。土産購入タイムに突入する。
まずはCD/DVDショプでゲーム購入。1日めに注目していたDSの消防士ゲーム「LET'S PLAY IL POMPIERE」、それとイタリア人向け日本語勉強ゲーム「MIND YOUR LANGUAGE」(どちらもイタリア向けというより、英・独・仏・西(スペイン)・伊の5カ国語対応)を購入。
その後、同駅の本屋へ。妻が前に興味持ったらしい「イタリア人向けの日伊/伊日辞典」を買うのだという。だったらということで「イタリア人向けの東京ガイドブック」も同時購入。
妻は親戚のサッカー少年のためにサッカー雑誌も買いたがっていたが、ここではなかったので、同駅内のキオスクっぽいところでさきほどの「伊日辞典」を駆使して購入。ところで書店の前には人だかりができている。そういえば前日はなにかの本の作者が来ててサイン会らしきイベントを行っていたが、今日はモデルの撮影をしていた。自分もカメラマンの後ろからモデル女性を撮影。どこに掲載されるか知らないが、きっと自分の目に触れることはないだろうと思うと少し寂しい。
コーラなどを買っていったんホテルに戻る。ちょっと休んでから近くのスーパーマーケット及び大聖堂を見に行くことにした。

サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂

ここに来た理由は、ホテルのすぐ側だったこと。また目の前にスーパーマーケットがあり、お土産散策に適していたからだ。
正面から見るに、かなりの迫力。内部も・・これまで見た聖堂のうちでも最大級、かな。そろそろミサでも始まりそうな気配だったので、しばらく席に座り様子を伺う。閉じられた部屋から聖歌も聴こえてきたし、もうすぐかと思って30分。さすがに待てなくなって出た。あの後ミサは開かれたのだろうか。

Sma

テルミニ地下のスーパーマーケットはちょっと小さすぎる感じがした。大聖堂前の地下、Smaの方が大きいらしいのでいろいろ土産系を調達したい。
会社には飴系のおやつをニ袋と、他の店でも見かけた怪しげなおやつ、HARIBOのKIMONO。巻いてあるものの方がメジャーなようだが、黒くてテカる見た目に加えて日本風の名称がインパクト大。自分もまだ試していないがまともに食える代物なのだろうか。
父の実家宛てにはプリッツェルの詰め合わせ。妻は知り合いにまとめて石鹸・シャンプーなど薬品系をまとめて購入。あとビールか。(アサヒスーパードライが日本のそのもので頑張っていた。)ワインなどの瓶ものは割れるのが怖くて却下。重さも考慮して検討。レジは座って打っていたが、こっちの方が効率いいのかな。
帰り際、あちこちにSmaのチラシが置いてあったので一枚持って帰る。

最後の晩餐

買い物をまとめてホテルにおいて、ローマで最後の夕飯に出る。最初、妻はホテル前の店で(が?)いいという。どうも店の前でアコーディオンの演奏があったのを覚えていたらしい。だが、そこから少し北に行ったレストランには妻が見たというアコーディオン奏者とサックス奏者がいて、今にもいい感じに演奏中だった。ここにしよう・・としてももう満員かな。それに彼らは店の関係者というより流しに見えた。ここで食い始めたところで彼らが出ていっては元も子もない。
とりあえずもう少し見ていよう。そのうち客の熟年男女2人が踊りだしてさらにいい感じに。道路の真ん中なので時々車が通り過ぎていくが気にしない。踊りが終わって一段落したっぽいので別の店に行こう。さっきの奏者たちが「マネーくれ」的なジェスチャーをこっちにしてくるが無視して進む。
実際に食べたのはここ。明るくて清潔な感じがしたから。これまでの経験から変わったものは食べないように、ピザはマリガリータ、パスタはカルボナーラとして安心の食事を済ませた。
帰りに自分らの前の客がレジ打ちと軽く論争していたが、こちらは普通に終わり。早めにホテルに戻り、ローマ最後の夜を過ごした。