エクストリーム帰宅

昨日の大雪。お台場での仕事自体も大変だったのだが、帰宅がさらに惨いことになった。これを「エクストリーム帰宅」と呼びたい。「エクストリーム出社」はもう古い?!
長い通学・通勤生活でも最悪の経験で、これは記憶が残っているうちに記録しておかねば、とここに記す。

東京テレポート

確か仕事場を出たのが20:10頃。この時点で一日雪かきしまくりで体力を消耗していたが、これで帰宅。明日はゆっくりしようという希望がある。

通常は[りんかい線]東京テレポート→新木場 [京葉線武蔵野線]→新松戸[常磐線]→北松戸

のコースで電車待ちがなければ1時間コース。だが、[京葉線武蔵野線]は風が吹くとすぐ止まる貧弱路線。東京テレポート駅で「運転見合わせ」の文字を見て、というか見る前から見捨てている。逆方向で行こう。

[りんかい線]東京テレポート→南大井 [京浜東北線or山手線]→西日暮里[千代田線・常磐線]→北松戸

※ なお。ゆりかもめは昼には撃沈。選択肢から真っ先に外れる。

電車はかなり遅れていたようだが、自分がホームに到着したところですぐに来た。席もガラガラで余裕で座れる。幸先いいぜ!

品川シーサイド

3駅着たところで止まる。こういう日だし、しょうがないな。座っているので余裕で待つ。もう一駅で乗換えなのに。体感時間20分。

南大井

地上に上がり、ホームへ。相当寒い。震えながら京浜東北線を待つ。反対側の横浜方面はポイント故障で1時間以上遅れているらしい。へー。上野行きも同じぐらい遅れているが、次の電車は2つ前の蒲田に到着しているらしい。あと少しだな。
が。15分ぐらい待っても「次の電車は蒲田に到着」のまま。おいおい。自販機であったかいコーヒーを手にして電車を待つ。ようやく来た。
この駅での体感時間20分。電車はガラガラ。さあ。これで上野までゆっくりできるな。

品川

次の駅に着いたところで止まる。「ポイント故障です。復旧のメドはありません。」山手線も東海道線も軒並み止まっていて乗り換えようがない。ドアが開きっぱなしで寒いと思っていたら、10分ぐらいしてドアの間引き締め開始。少しはマシになったかな。体感15分ぐらいのところで併走している山手線が動き始める。でもあっちも安定してないだろうし、ゆっくり待とう。
しかしまるで動く気配なし。3つめの山手線が来たところで乗り換え決意。階段を上り降りして隣のホームに走る。乗ってみるとこっちもガラガラ。なんだ。こっちも座れるんだ。

田町

一駅進んだところで止まる。「ポイント故障です。復旧のメドはありません。」あ、そうですか。気付くと、昼間の雪かきで足元は水でぐっしょり冷えまくり。靴を脱いで手で暖めながら待つ。
体感20分ぐらい。ようやく進み始める。依然ポイント故障のままだが、それは結構先なので2つ先の新橋までは行くとのこと。もちろん復旧見込みはない。

新橋

ここでも待つ。相変わらず待つ。さすがにやばそうになってきたので部長にメール連絡。「ホテルかタクシー使ってもいいですか?」返事まで時間がかかったが、会社の補助があろうがなかろうが必要ならホテルもタクシーも使おうと決意していた。だが、使えるだろうか。乗り換えも考える。次の有楽町に着いたら日比谷まで歩いて千代田線に乗るか?だがそこそこ歩くしそこでも電車は止まっていよう。
そのうち京浜東北線が復旧したようで、品川で見捨てた電車がやってきた。こっちに乗り換える。ここでの電車待ちは体感10分ぐらい?もうマヒしている。ここからは早い早い。一気に9駅も進んだよ(^o^)/

西日暮里

ネットの運行情報では不安しかなかったが、とりあえず乗り換えだ!地下だし暖かい!ホームに着いたら早速電車も到着。激込みだし綾瀬までだが幸先いいぜ!
…と思ったら次の駅で電車が詰まっていてまるで発進しない。後ろのアニキ達の耳障りな会話を聞きながら待つ。前の席のおばさんが家族と一緒で、その会話によると北千住で降りるらしい。綾瀬までたったのひと駅だが座れるのはうれしいよな。体感15分。

町屋

次の駅まで行けば座れると我慢しながら待つ。体感10分。

北千住

座れたー。次が綾瀬止まりだからか、結構席が空く。前のおばさんのではなく、もっと良い後ろの角席に座れたヨ!だが次の綾瀬までは遅延なくスムーズに進むのであった。

綾瀬

当然のように「ポイント故障です。復旧のメドはありません。」まーそうだろう。常磐線はそういう電車だ。ホームは次の電車を待って長蛇の列だが、こんな寒いところでいつまでも待てるか。駅を出て次の駅=亀有方面に向かって歩き出す。昨年の台風では、駅から少し歩いたところでタクシーを捕まえられたのだ。それ狙い。だが、来るタクシーはどれも先約ありか回送ばかり。今回は期待外れか。歩道脇は雪が積もり。歩道にいるとタクシーにアピールできないので普通に車道を歩く。それでも大丈夫。雪景色は歩道と車道の区切りをあいまいにしていた。車自体ほとんど来ないところまで来たが、もういい。そのまま亀有目指して歩くだけだ。この区間を歩くのは初めてだが、車でぼちぼち来ているので土地勘はある。雪で雰囲気はすっかり変わってるけどな。何度もスベリそうになる。濡れた足元はもうマヒしている。ここで倒れたら遭難するのかな、などと考えつつ歩く。方向はこれであっているのか、若干不安もあったが不安もすでにマヒ。大丈夫だろう。体感40分ぐらい歩いて亀有到着。

亀有

ここでタクシーやホテルを探すべきだったが、とりあえず駅に行ってみるか。電車動いてるかもしれない。
ホームに行くと、電車が止まっていた。激混み。ずっと止まっていたようで、今後もいつ発進するか分からない。タクシーを探そう。下りのエスカレーターに乗ったところで放送が流れた。「我孫子方面行き、発車いたします。」出るのかよ。そのまま上りエスカレーターに逆戻り。電車に駆け込む。が、出ない。そこからさらに10分ぐらいしてようやく発進する。

金町

ポイント故障が我孫子で起きてて、途中の駅先々で電車が詰まっているらしい。ここでも10分以上待つ。前に座ってる女性が松戸で降りそうだったので、一駅待てば楽になるのだが…。我慢限界。タクシー探そう!ほとんどのドアが暖房対策で締まっていたので、ひとを掻き分け開いているドアから出た、ところで放送が。「松戸まで行きます」またこのパターンか。いったんドアが全開したタイミングで乗り先ほどの女性の前に戻る。

松戸

電車はすべてノロノロ運転。金町-松戸間は結構長いので余計に待ちくだびれた。早く着け。目の前の女性、早く降りてくれ。電車が松戸につくと、その女性はそのままで、隣の女性が席を立つ。よし!角席だ!あと一駅だがここでも相当待つだろうし、座れてありがたい!
…待つこと50分(笑)。座れて良かった。

北松戸

到着したのは1:00過ぎ。仕事場を出てから約5時間か。電車から駆け出す。馬橋方面に向かう残った乗客にはまだ相当時間がかかるようで可哀相だが、同情している余裕もなし。駅を出たら近くの松屋へ向かう。まともな夕飯も食べてなかったのでいつも開いてるこの店へ。雪を掻き分け進む。安堵感からか寒さが身体の芯まで来て震える。店に到着すると「本日雪のため、閉店します」の張り紙が。中には店員も居て明かりも灯っているというのに!残りの力でコンビニへ。いつもよりすこしリッチなカップラーメンとお菓子を買って帰宅。食事。風呂。これで一時間くらい。
さて寝るか、という段階で窓から外を見る。駅のホームではまだ電車が止まっていた。松戸駅から発車が50分かかったのを思うとこの電車はさっきのかもしれない。次の電車かもしれない。いずれにしろご苦労様だ。乗客も、各鉄道関係者もな。