ベルガリアード物語

予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)

予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)

日本で最初に刊行されたのは1988年。大学に行く前あたりか。ファンタジーに飢えていてハヤカワFTは出るたびに買ってた記憶があって、これはそのなかでも大当たりなシリーズ。たまたま図書館で見かけたので懐かしいとばかりに読んでみた。つくづく良くできている。過去の神話や伝説とかを読むだけで、設定や物語の筋がだいたい読めてしまう。「2つの予言がせめぎ合う」という設定なので緊張感がないことははないけど主人公側の予言が勝つに決まっている。けれど「先の展開が簡単に読めてしまうのに、面白い」。世界観が深く、広く、キャラクターが魅力的なので分っていても面白いのがこのシリーズなのだった。