西村京太郎ミステリー北斗星の女(PCE)

北斗星の女 西村京太郎ミステリー 【PCエンジン】

北斗星の女 西村京太郎ミステリー 【PCエンジン】

  • 発売日: 1992/12/11
  • メディア: Video Game
 

 さすが西村京太郎ミステリー。期待を上回ることはないが、下回ることもない、安定したクオリティ。ちょうど二時間のサスペンスドラマを見たような達成感。プレイ時間はもうちょっとかかったけど、半日もあればクリアできるお手軽さもいい。

問題はこのゲームを遊ぶ環境をお手軽に揃えることが出来なくなった、今の時代、ってところかな。

闇の壱与伝説(PC88)

闇の壱与伝説

 

www.amusement-center.com

Genjiと同じひとの作品という興味でプレイ。ゲームのタイトル自体は見たことあったけど、ずっと「闇の与一伝説」だと思ってた。「茄子のよいち漬」の松戸市民なもので。
実際は「やみのいよでんせつ」。壱与ってなによって思うが、それが明かされた頃にはもう終盤、な作品。

長丁場のステラグロウの後。すぐ終わりそうだったんで箸休めにプレイ。時間を見るとそのとおりの短さだけど、結局コマンド総アタリでそこそこ疲れた。物語は奇妙な組み合わせの前作Genjiから、作者の本道であると思われるところの「伝記バイオレンスホラー」を抜き出し。本格的といえばそうだけど、悪く言えばありきたりな「伝記バイオレンスホラー」に収まった作品、といったところ。エロもあるけどおまけ程度。ただ絵自体はエロく描いてたと思う。

ゲーム中に突然現れるバトル。RPG風味ではあるが、経験値がなく、意外と工夫が必要。ラスト2連戦を後日の再攻略用に書いておく。最強呪文は自身が力尽きるので封印。1戦目は「かなり強い」呪文で敵の体力を削り、0になった瞬間に慈悲ある呪文。2戦目は呪文がほぼ効かないので普通に格闘バトルで挑み、やはり0になった瞬間に慈悲ある呪文。このあたりは実況動画にお世話になりました。

ちなみに音楽が意外に出来が良く。バトルとか悲しいシーンとか。HOOTとかMDXにすらなさそうだったので、録音してマイ全曲集作った。(全8曲)X1版は曲がついてないという話をネットで見たが…それはだめだろ。

STELLA GLOW(3DS)

STELLA GLOW お買い得版 - 3DS

STELLA GLOW お買い得版 - 3DS

  • 発売日: 2017/03/16
  • メディア: Video Game
 

 なにかの機会にダウンロードしてそのままにしてあった。…お買い得版だったのかな。ともあれ積みゲー消化の意味でプレイ。クリアしたので感想を。

先に違和感ポイントを。モチーフにした「魔女」のイメージに統一感がない。あからさまに「まどかマギカ」のイヌカレーさんですか?みたいなおどろおどろしいグラフィックに、謎言葉による歌。そうかと思うと合奏ではなぜか日本語の歌謡曲を歌い出す…。「魔女を調律」とかいうと、エロさのある妖しさだが、あれ、やってることはカウンセリングだよな。…とまあ文句として言いたい部分ではあるが、やってるうちに文句にならなくなる。ちゃんと理屈として整合性取れてるからなあ。「歌謡曲」として流れるところは整合性の面ではおかしいのだけど、アニメでボーカル付きのBGMが流れるシーンって、クライマックスな場面なことが多くて、そういう効果が作れるのって演出的に非常においしい。なら整合性は無視して構わん。面白さ優先。

そして↑以外はほぼ文句の付け所がない。

SRPGって、システムの型がだいたい決まっているので、堅実に作りさえしてくれれば普通に楽しめる。戦闘のアニメも出来が良く普通に良い。

そして、シナリオも優秀。(一応ネタバレ注意発令しとく。)

普通に物語を進め。幸福な期待から絶望へと一気に堕ちる展開がある。伏線からして十分予想できるのだが、それだけにボリュームのある描写が大変辛い。それまでの宿敵が味方になる流れはそこそこ難しいのだが、うーん。力業での納得だな。ヒルダはこれもまたまどかマギカのほむらを相当意識してるよね。1000年もの長い時間を主人公との約束のため修羅の道を行く宿命。TRUE END に至る流れもいい。とってつけた展開でなく、今までやってきた魔女への調律をラスボスにも、っていう発想は面白い。アルトが発言した時のあの瞬間、自分の反応はヴェロニカ博士のそれと完全にシンクロしてた。

音楽は、メインの光田 康典氏が、突き抜けてこれだ!っていう名曲はないのだけど、普通に彼らしい良い仕事をしている。あえて地味なところから選ぶとこれかな。「風の少女」


Stella glow 風の少女 BGM

涼しげな風の草原を感じる曲。ゼノブレイドの「ガウル草原」(こちらは光田氏というよりACE+なのか)ほどのスケールは感じないけど、聴いてて飽きがこない。

 
最後にもうひとつだけ残念ポイントを。SRPGの宿命として、そこそこ疲れる。後半になると長い戦いが増えていくので、一つのミスで大事なユニットが失われたりなんてことも。終わった後の達成感も強いが、もう一回やる気にはなかなかならない。そこはまあ文句を言うところではないが、それだけに2週目を促される作りは残念。1週目だと全キャラとの親密度をMAXにできないなんて!…まあ、動画探しますよ。

けものフレンズピクロス(SW)地獄


けものフレンズピクロス

恒例のコラボものピクロス。今作はけものフレンズ。登場するネタのほぼ全部が登場キャラの顔なので(残りはなぜか風景!)代わり映えはなかったが、それでもこれでもかと出てくるフレンズたちが微笑ましく。吉崎観音さん、頑張ったね。(なぜか上から目線)なお、さっきクリアした自分も頑張った。

タイトルの曲が気に入ったので探したらそういうアルバムが出ていたのね。早速入手。

さふぁりどらいぶ♪ (通常盤)

さふぁりどらいぶ♪ (通常盤)

 

 該当曲は「ハッピービスケット」…


さふぁりどらいぶ♪ 01.ハッピービスケット ※コメント欄に歌詞付き

…だが、それ以外にも良曲一杯でお気に入り。けものフレンズは「ようこそジャパリパーク」はカラオケでも歌いこなせるまで覚えたが、2作めも、そしてアニメの3作名も内容は見てないがOPは名曲揃い。それを知った意味でも良かったことですよ。

キャプテン

キャプテン DVD complete BOX

キャプテン DVD complete BOX

  • 発売日: 2005/10/19
  • メディア: DVD
 

 学生時代に一度アニメで見た切りなのだが、とても良い印象が残っていたので、久しぶりにビデオで見てみた。やっぱり面白い。

学校の部活なんて、少し長い目で見ると毎年同じことをやってるに過ぎない。新入部員が入り、練習して、大会に出て勝って、負けて。最年長組は年度末に卒業して退部。だけどその繰り返しの中に面白味があると見つけたのが、この作品の着眼点の素晴らしさ。同じことやってても、人が入れ替わり、キャプテンが変わるとやり方が変わる。それでいて伝統と魂は引き継がれる。これね。

学校生活なんて、全国民が体験していることで、それをシリーズものとして組み込んだのはこの作品が多分初。さらにフォロワーを見たこともない。「キャプテンシステム(!)」とかいって、誰かがやってもいいように思うが。吹奏楽部漫画とか。ひょっとしてもうあるのか?

アニメ版だけみると、谷口→丸井→イガラシと3代のキャプテンが登場するが、陰で人知れず練習してストイックに成長していく谷口、失敗し周りを巻き込みながらしっちゃかめっちゃかしながら少しづつ成長していく丸井、天才肌のイガラシとでそれぞれ見応えがあって面白い。原作漫画ではその次の近藤まで話は続いているわけだが、機会あったら読むべきなんだろうな。

 

ちなみにイチロー「キャプテン」愛好者という話は聞いており。そういえばイチローはイガラシに似てるかもと思ってたら実際にご本人もそう語っていたそうで。似てるもなにも、まさにイガラシこそがイチローの人生のロールモデルになっている節さえある。イガラシは神社でひっそり練習する谷口に感銘を受けていたので、その生き方も当然インクルードされているのだろう。

 

音楽はもちろん。opもedもいい。でも今回はed推しでいきたい。「ありがとう」


99harmony ありがとう ( 歌詞付)

セカンドノベル(PSP)

 

セカンドノベル ~彼女の夏、15分の記憶~ - PSP

セカンドノベル ~彼女の夏、15分の記憶~ - PSP

  • 発売日: 2010/07/29
  • メディア: Video Game
 

 2010年に発売された、アドベンチャーゲーム…、ノベルゲームとか言う方がイメージしやすいかな。小説を読みながら時折分岐する、という類いのやつ。最近までその存在自体知らなかった作品なのだが、これも縁。

物語の背景は、と。とある地方の高校が舞台。校舎の屋上から男子生徒が落ちて死亡。その一週間後に幼馴染の女子生徒(ヒロイン)も同じように屋上から落ちた。こちらは命こそ助かったが、その時の傷で事故少し前からその後の記憶が一切なく、さらに現在でも記憶が15分程度しかもたない、15分経つと記憶が事故前の状態にリセットされる障害を持ってしまう。ゲームの主人公は、そんなふたりと仲の良かった男子生徒で、その騒動から逃げるように去り、学生生活を済ませ、都会で働くようになった5年後。長期休暇で帰郷してきて再びヒロインと再会。ふとしたことから彼女が事件直前に物語を作っていたことを知る。物語は死んだ友人とヒロインをモデルにした日常もので、現実とどこかで繋がっていると感じた主人公は、ヒロインの物語を完成させることであの頃起こった事の真相に迫ろうとする。…って内容。

シナリオ演出、そしてゲームシステムの肝はヒロインの記憶が15分しか持たないところ。少し話すとそこでヒロインの記憶が途切れてしまうので、物語のパーツを一枚づつ「あらすじ」としてカードにまとめることで、長い物語を紐解いていくわけだ。これは設定をうまいことゲームに落とし込んだものだと感心した。オリジナリティは高い。物語は長く、分岐もあり、エンディングも複数。話をまとめるのに数日かかるため、キリのいいところで中断。現在の日常生活の話も進むので、リアルな現在と物語な過去の二面から、プレイヤーは作品世界全体を把握していくことになる。

とまあ、上手い上手いと書いては来たが、この作品の問題は曖昧性。ゲームがどれだけ進んだとしても、ヒロインの、15分で記憶がリセットされる障害が治らないことは序盤から…設定として明らかにされている。過去の顛末の目撃者もいない。真相に迫る手段としての物語も、虚構と本当にあったことがはっきりしないため正しいゴールを見ることは決してできない。それでも終盤になると真実らしい結論とオチらしいオチに辿りつき、一応これで納得できるかな、風にはなるのだが、ゲームは終わらない。

ページの制限がなく、ボリューム多が正義みたいなノベルゲームに良くある悪しき慣習として、長い描写と「蛇足」があって、このゲームはこれが本当に残念ポイント。余計な設定と問題提起をわざと読み取りづらい状況描写で流して終了。プレイヤーはモヤモヤ状態のまま投げ出されるのであった。せめてオチのところでしっかりエンディングらしくしてくれてれば好評価で終わったものを。

評判は、事前に他人の感想で知ってたからいいけどね。覚悟完了済み。
おまけのノベルは時間のあるときに読むかな。

Genji(X1)

↓ちなみにこれじゃないですよ。(プレイしたことないです。) 

GENJI

GENJI

  • 発売日: 2005/06/30
  • メディア: Video Game
 

 ↓こっちです。 

genji
リアルタイムでもプレイしているが、もちろん詳細は覚えていない。
ちょっとエロいシーンがしばしば入り、青少年にはそこそこ刺激があったが、今ならフラットな視点で評価できよう。さて、再プレイ。
源氏物語を舞台にした殺人事件ミステリー。え?登場人物をこんな形で殺しちゃっていいの?から始まり、源氏物語だから普通にエロだよねという流れで捜査。そこから妖怪伝記バイオレンスが始まり、さらに時間SFが加わり、最後は歴史改変でこの世界をイチから作り直してやるー、までの大風呂敷がわずか1,2時間程度のプレイで繰り広げられるハチャメチャシナリオ。しかし展開としては割と素直で、フラグ立てはあっても全コマンドを試しまくる苦労もあまりないので(都度使えるコマンド数が変わって無駄は少ない)そういう意味では好評価。もちろんリリースされた時代も加味ね。今だと同人ものでもこんなの作りませんと言われそうだが自分はこの程度でもそこそこ満足できるんだよな。(時代は加味したが、プレイに掛かる金額は加味してません)