アナザーコード(SW/DS)

先日発売されたSWITCH版アナザーコードには、DS版とその続きであるWii版の2編がひとつにまとまって収録されている。自分はどちらもクリア済なのだが、中身をほとんど忘れていたので、いっそのことオリジナルとザッピングプレイしていこうと考えた。

まずはDS版の「2つの記憶」をクリアしたのでその感想から。
(ちなみに19年前の当時の感想はこちら。あっさり…)

DS版を改めて振り返ってみると、意図はわかりやすい。DS発売初期だったので、DS独自のインターフェイスの特長をユーザーに知らしめることを第一目的に作られたのだろう。二画面、タッチパネル操作、マイク、さらには蓋を閉じる動作まで、DS脅威のインターフェイスのすごさをふんだんに盛り込んだものになっている。
その代わり、ゲームとしての作りは割と安直。道のりはほとんど一本道で迷わない。謎は、前述したとおりDS機能を堪能できるようになっているけれど、現実的な視点で物語の舞台を見渡してみると、それらの謎を家主がいちいち用意する意味が分からない。どんなミステリーハウスだよ。謎解きゲームイベントですか、的な。(笑)
しかし、それらの欠点をすべて忘れさせるのが、主人公であるアシュレイの可愛さよ。一見媚びてない風なのがいいんだよね。続編が作られて、SWITCH版としてリニューアルされたのもすべて彼女の魅力のおかげに違いない(断言)。

そして、SWITCH版。まず表現はとても豊かに。ムービー、ボイスも付いて饒舌になったけれど、己れの想像で補われていたアシュレイの魅力は、少し損なわれた気がした。各ユーザーで培われたイメージへの挑戦だから仕方ない。頑張りは認めるのでそこは減点しません(偉そう)。物語自体も基本路線はそのままだったが、演出がずいぶん変更されていてザッピングしづらかった。
課題はオリジナルの目標だった「DS機能のデモンストレーション」がなくなってしまったところをどう補うか。答え→謎を一新。なんでそのような謎を入れたのか、不明だがそこはゲームなのでというしかないか。
一本道で不自然だった舞台(=屋敷)の構造をしっかり作りこんだのはちょっと考えさせられたかな。まともにプレイすると、あちこちの部屋を巡らなくてはならなくなったので、謎以前に「謎探し」に迷うことになってしまう。ミステリーハウスとか、昔のアドベンチャーゲームとはそういうものだ、それも面白さのひとつ、で良かったけれど今はそういう時代でもない。次の目的地を示してくれる機能はとても楽ちん。…そこは機能を外して屋敷を彷徨う昔ながらの方法でプレイすべきだ、とストロングスタイルをアピールするもう一人の自分もいたが、誘惑には勝てなかったな。

さて。このままWii版も引き続きプレイすべきなのだが、外出プレイが出来なくなっちゃうのがね。積みゲーも増えまくりだし。どうしよう。