これは良いタイトル。まじでおススメ。
昭和後期という時代設定。墨田区の一角で、実在する「七不思議」を扱った呪いバトル？…という世界観でのアドベンチャー。「街」を彷彿とさせる群像ザッピングシステム。ゲームのシステムを仕掛けに使った「アナザーコード」、ゲームのメタな視点まで仕掛けに取り込んだ「Ever17」などのノウハウをも取り込み。味のあるキャラクターらの掛け合い。真実と嘘が交じり合った豊富な資料。伏線とその回収もそつがない。
新進気鋭のクリエイター？すごいな。…と勝手に思い込んで紹介記事を読んでいったら、シナリオは「探偵・癸生川凌介事件譚」のひとでした。なるほど。DSで「探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件」だけはプレイしたことはあって。DS初期の作品ということもあってでビジュアルは申し訳ないが稚拙というかシンプルだったけど、話の上手さは覚えてる。内容はすっかり忘れているので再プレイするか。あるいはSWITCHで発売されてるシリーズの他作品を試してみるのもいいか。…話が逸れたな。
すきな呪詛珠は「おいてけ堀」。元ネタは良く知られる話だし。発動条件も面白い。最初に出てきただけあって、他のはどんな仕掛けだろうとわくわくした。しかし思ったほど呪詛珠バトルしなかったのはがっかり。灯野あやめがそんなコメントしたときは思わず自分もうなづいてしまった。
キャラクターもお気に入りは多いが、ダントツ一押しは黒鈴ミヲ。
身の回りであのようなぽっちゃり女性は割と良く見るのだが、ゲーム、アニメ、ドラマなどの物語世界ではほとんど出てこない。出てきてもたいていはちょっとしたモブキャラで。彼女も出だしはそんなモブっぽい扱いで、実際すぐに死んじゃうエンディングもあるのだけど。それがオカルト方面では物語中最強。ペアの主人公っぽい美少女を差し置いて活躍しまくり。見た目とは裏腹に頼りがいのある人でした。彼女のＴシャツ買っちゃおうかと思うぐらいですよ。
