名古屋旅:その2

11/25:翌朝。朝食を探して栄の町をうろつく。いろいろ調べて「べら珈琲栄店」という店にたどり着く。黒糖パンが売りのモーニング。この日は午前中に名古屋城を見に行くことにしていたが、父の不調がまだ続いているらしく、母と二人で行くことに。父とは名古屋駅で合流とする。名古屋城は。8年前のさらに前…2005年だから17年ほど前にひとりで見にきている。肝心の天守閣は閉館だとかで入れなかったが、外側から眺めただけでも母は満足してくれた。ここでもみたらし団子が売っていたので。2本買って母と一本づつ食べる。これが東京・千葉で食えない不思議よ。午後、名古屋駅に行って父と合流する前に、なべ焼きうどんを食うことに。山本屋がいいらしいとネットで調べていったのだが…。うまいといえばうまいが、わざわざ食べにきた甲斐があったかと言われると…。ちょっと微妙。だが母は喜んでくれた。駅の土産ものコーナーでその後夕食後のおやつとなるうなぎパイと小倉を挟んだクッキーを買い、自宅へ郵送手続き。そして新幹線の特急券を買ってあげて、改札まで送る。父とはホームで合流することになっていた。ここで母と別れ、残りは一人旅。
早速向かったのは本山駅。昨日入れなかった床屋へ。入ってみると先客はいなかった。
店主は次の客の予約があるので、その後でいいか、とのこと。「分かりました。待ちます。」と答えると様子が変わり、さっそく対応してくれた。一見の客がわざわざ次の順番を待つと答えたことで何かあると察してくれたようだ。髪を切り始めてくれたところで正体を明かす。自分は45年前にここの客であったこと。突然の来客に驚いてくれ、当時のことを互いに思い出そうとするが、仕方ないが話はあまりかみ合わない。意外と覚えてないものよ。特に一方がまだ小学生低学年のことなのだから。それでも、以前いた社宅のことは覚えてくれていた。確かにあの頃はそこに結構な数の子供がいたからね。オグロマキコさん、確かにそんな名前に聞き覚えが…。そんな感じ。前日に両親と来たときに「ここに日本銀行の寮があったよなあ」と懐かしがっていたが、その話をしたときに教えてくれた話が一番驚いたな。その日銀の寮に入っていたのが、後に北朝鮮拉致事件で一生をかけて戦い続けている横田夫妻であったこと。後に調べて横田めぐみさんはここ名古屋で生まれていたことを知った。微妙にニアミスしてるようで、我々が夫妻、そしてめぐみさんとすれ違った可能性は薄いが、それでもそういう縁があったと思うと…。床屋では奥さんも出てきてくれて。ここの娘さんが自分と近い年なので会ってたかもね、的な話をして、店を後にする。この時点で店主は80歳。実は20-30代で名古屋に来たときにもここで髪を切ってもらっているが、次は流石にないかな。
本山駅に戻って次の駅に。東山動物園だ。夕方になりつつあるので、少し閉園時間を気にしつつ入場。時間がないので今回は動物園をスキップ。遊園地へ。…こじんまりしてるよね。もちろん小学生にはこれで十分だった。遊んだのは、ミラーハウス、ビックリハウス、ジェットコースターの順。ミラーハウスは8年前に入れなかった雪辱を晴らす。ビックリハウスは、8年ぶり。ジェットコースターは…多分初めてかも。小学3年生ではまだ無理だったかと。従業員数人で回しているらしく、順番待ちというより従業員待ちになっちゃうのが微笑ましい(それぐらいの余裕はあった)今思うに。ミラーハウスは自分で地図を書きながらだともっと楽しめるような気がする。二度と楽しめなくなるので遊園地側からは嫌われそうだが。次に向かったのはスカイタワー。「スカイツリーじゃないです」的な自虐的コメントをどこかで読んだ気が。自分が名古屋を離れてから出来た建物で思い入れは薄いが、その後に東山動物園に寄るたび、気にはなっていた。昇るのは、今回初めてじゃないかな。園内を一望できたのも初めてのこと。ここでカメラの電池も切れ、閉演時間も迫り。少し焦りながらモノレール駅を目指す。これで元の入り口に戻ろう。駅付近には…おお!植物園のハウスが目の前に!あの頃と変わっていない風貌。当時は遠足で来るとこっち側から入ってたようで、植物園の景色はわりと見飽きていたようなのだが。それ以降ここに来たのは、多分初めて。ただ時間がないんだよ。モノレールの最終便が来るまであと5分。ほんとはじっくり見て回りたいところ、端から入って真ん中まで1分かかったか?すぐに出てモノレールへ。昔は乗ったことあったかな。モノレールで入り口まで戻ったところでほぼ閉演で時間切れ。ホテルに戻る。有名は世界の山ちゃんへ。前日の悔いを晴らして手羽先をたくさん食べた。野菜もたくさん食べた。帰宅は翌日。新幹線で旅行を満喫しようと思ってたが、深夜バスの低料金に慣れた自分には、あの値段は受け付けられなかった。バスは時価だが、今回は往復ともに片道4,000円。さらに柏駅着なのでそこそこ荷物があってもつらくない。そうだ。睡眠薬を買ってそれを試してみよう。

夕飯は今度こそ、世界の山ちゃん。予め電話で予約してから。野菜多めで。しかしちゃんと手羽先は食べる。