松戸市民会館 プラネタリウム


↑写真は平行法で見よう。

我が敬愛する街、松戸市(通称 マッドシティ)に引っ越してきて30年あまり。各地のプラネタリウムを巡ってきた自分だが、意外にも地元のプラネタリウムには一度も行ったことがなかった。松戸市民会館のドームは電車の窓からいつも見ているのだけど。「子供の頃行ったでしょ」と両親は言うが、いや、それはこちらに引っ越してくる前のこと。名古屋伏見の名古屋市科学館のことだよ。あっちは良く行ってたな。

昨年、山崎直子宇宙飛行士が過去によく通ったとのことで話題になり、行く機会を伺っていたのだが、たまたま休みがとれても「平日はやってないんですよ」先月の日曜に時間ができても「震災の影響で閉鎖中」とすれ違い。

本日はちょっと松戸駅付近を散策することになったので、富田食堂で昼飯の中華そばを食したあと、ぶらりと寄ってみた。「震災の影響」がまだ続いているのかと思いきやこどもの日に合わせた「キッズウィーク 「北斗七星のおはなし」」上映とのこと。すでに上映は始まっていたが、ちょっとした暇と読みかけの本があったので、受付前にて読書しつつ次の回を待つことにした。受付開始と同時に入場料52円(格安!)を払ってプラネタリウムの待つ4階へ。
せっかくの一番乗りだったので、受付の係員に「山崎直子さんがすわったという席はどこ?(たしかどこかで紹介されていたと記憶)」と聞くと「そんなのはない」といいつつそれらしい席を教えてくれた。「本人は覚えてないと言うのですが、通いつめた常連さんだとすると、文字の読みやすい解説席間近と思います。」で、そこにすわる。「ちなみに先日本人が来たときはこちらの席、フジテレビの取材で秋元優里と来たときはこちらの席でした」と明らかに蛇足な情報まで説明してくれた。(秋元優里か。この記事でいろいろお世話になってるな…)
肝心のプラネタリウムの施設だが。自分がこれまで見てきたうちで、最もこじんまりとして、最も古いように思えた。要はボロいんだな。入場料52円も納得だ。20年前の自分なら確実に「こんなんじゃダメだよ。最新のプラネタリウムというやつは」と文句のひとつでもいいたくなるような。(そもそも日頃から松戸のハコモノ行政はいかがなものかと思っている。図書館を例にしても。)しかし、今の自分にはその古さにこそ味わいを感じ今でも健在な姿に愛おしさすら感じるほど。それが良いのか悪いのかは別として。

上映内容は子供向けとのことだが、きっと普段でも同じような観客構成ではないだろうか。親子連れが目立つ。一方自分の後ろでは場違いな学生カップルがいて何やら楽しそうに会話している。←お前らはこんなところじゃなく、もっと設備の整ったデート向けのところを訪ねるべきだと思うのだが。

演目は松戸の春の夜空の星座の話。しょっぱな松戸の景色が背景に出るのだが、「このプラネタリウムができた頃の景色です。30年前の風景ですね」に苦笑い。そうか30歳なのか。女性解説員さんの解説は滑舌もよくなかなか饒舌で子供向け演技派。ひょっとして「おはなしキャラバン」出身なのかと思ってしまうほど。北斗七星→大熊座→春の星座の説明後、山崎直子スペースシャトルの話題に触れて演目終了。出口では「星座早見盤」を持っていっていいですよとのことだったが(自分はもらっていない)うーん、予算はどこからと世知辛い疑問が頭をよぎった。