「アイの歌声を聴かせて」

ネットの記事での高評価を観てピンときた。
自分は割と直感を大事にしている。こういうときは観に行くべきだ。前情報はなるべくシャットアウトしてね。

以下感想。

土屋太鳳演じるAI少女シオンが唐突に歌いだすのはあらかじめ知っていた。そこは覚悟していたので良いのだが(周囲のメカを動員しての演奏・効果はなかなかいい演出)むしろそれ以外、ドラマ部分の唐突な展開に違和感。ちょっと強引じゃないかなと。そこはわざと騙されに来ているのだから、と自分を言い聞かせながら観ていく。

でも。シオンの言動の由来=この作品の核心が明かされる終盤にじわっと来たあとは概ね許せてしまった。そりゃあ高評価になるな。ただ万人向けかどうかは難しい気がする。最後まで粗が気になる人もいるんじゃないだろうか。

特筆ものは土屋太鳳さんの演技。これまでの彼女の演技力はほぼ観ていないので知らないのだけど、AIらしい棒読み感とまっすぐで明るい声質。そしてミュージカルらしい歌声。シオンがハマり役すぎる。終盤に少しだけ人間っぽくなってる演技までもが素晴らしかった。