HUGっと!プリキュア

HUGっと!プリキュア vol.1 [DVD]

HUGっと!プリキュア vol.1 [DVD]

 

良い悪いとか論じる前に、嫌いになってしまった作品。
なぜ嫌いかを分析するのも嫌で、途中から観なくなってしまったこともあり、説明が難しいが、書ける範囲で書いておきたい。なんて苦行だ!

フェミニズム的な思想の押し付け。多様性を語っているようでいて、結局「制作側が良かれと思う」たったひとつの生き方を押し付けられる息苦しさ。一番嫌だったのが、それらの指向性が納得のいく経緯、なんらの説得力も持たないまま、唐突に強引に押し付けられる気持ち悪さ。だろうか。象徴的なのが最終回。たまたま観てみたら主人公が大企業の昼行燈女社長になっていたが、彼女に社長として活躍できそうなセンスや成長が本編に少しでもあったろうか?いや、ない。中盤のお仕事体験エピソードでもドジばかりだったろ。あれじゃせいぜい派遣OL止まりだ。(終盤観てなかったので異論は受ける。)

昨年のプリキュアアラモードが嫌になったのと同じ脚本家のものだったそうで、この脚本のひとの作品はなるべく避けた方が良さそうだ。さっさと次に行こう。


すでに次作品、スタートィンクルプリキュアが開始されて、先週には全キャラがそろったところ。↑の脚本家が絡んでいないのは大変ありがたいが、まほうつかいプリキュアのひとが今回の担当だそうで。…いや、あの作品も相当自分に合ってなかったぞ。そんなわけでハードルを物凄く下げて観ているわけだけど、今のところ「可も不可もなく」をベースに、物語以外で若干高評価。それは音楽と絵作りね。キャラデザがドキドキプリキュアのひとで、このひとの絵柄はデッサン的にはダウトなのだが(横顔の不自然さが。)それでも表情から伝わる感情、愛らしさが良いのだと再認識。なんでも80年代を意識しているそうで、それが現代に受け入れられるのかという不安はともかく自分にはしっくりいきまくり。それと音楽。音楽担当が林ゆうき氏に替わってから自分的に好みと思った曲は1曲もなかったのだが(!)、今作は変身時の歌がお気に入り。素朴なメロディラインにそわそわ迫ってくるストリングが宇宙的!見直すと音楽担当がひとり増えてるのだけど、そっちの方の仕事なのか?また、エンディングの歌もマイナーなのか?この調が好き。あまり指摘されてないけれど、歌詞に「プリキュア」というワードが入ってないのがうれしい!これならカラオケで歌えるかも(本当に?)。主人公のキンキン声はいつ慣れるのかと心配するが、キュアミルキーのひとの舌足らず的は声色もいいね。物語がどう進んでいくのかは本当にこれから。自分はもうほとんど期待していないので、せめてその期待をも下回らないよう、普通に進んでいってくれるとありがたいなあ。
※なんにしろ、プリキュアは女児アニメなので、自分の感想はどうあれ、彼女たちが楽しんでくれれば何よりではある。↑でディスった前作もね。