ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女(FC/SFC/SW)

前作続いてのプレイだが、こっちはSFCのリメイクも出ているんだよな。
3DS版VCとして購入してあったので、これも入れての3機種ザッピングプレイ!自分はSFC版もプレイ済みのつもりだったが、どうも思い違いだったようで。で。そのSFC版、かなりデキが良い。もちろん画素や音質といったハードスペックはSWITCHに全くかなわないのだけど、SFCのドットの粗い画質がむしろハイセンスに見えるようにまとめてある。止め絵中心の演出もSWITCHより上では?キャラグラは好みにもよるのだが、SFC版の方が万人向けに思えた。テキスト等の全面見直しは「消えた後継者」同様だが、SFC版の時点でかなり改変されていて、SWITCH版はこのSFC版の作り込みをほぼ踏襲してるっぽい。個人的にはSFC版をベースに今作の音声を載せたらパーフェクトにすら思えた。

肝心のシナリオ自体の感想は、「消えた後継者」の方が好きだな。話が進むと関係者が次々殺されていく「消えた後継者」の展開はお約束だが緊張感の持続にちょうどよい。今作はあちこち調査を進めていくうちにダラダラと枝葉に流れていくので全体のまとまりがよろしくない。とくに目立ったのがひとみちゃん。この人が好きか嫌いかとは別に、作品の印象をかなりコメディ寄りに振っていくのは…あえて雰囲気を明るくしようとの工夫だろうけど自分は違和感を感じた。一時はウザいほど存在感があったので終盤にまったく登場しなくなるのがなんとも。

あと。このタイトルはあゆみちゃんの可愛さを語らずにはいられない。というか彼女をヒューチャーしたくて作られたタイトルだと思う。FC版ではどことなくジブリ感ある見た目が、SFC版ではちょいダークで渋め。SWITCH版は、消えた後継者での微笑みが魅力全開だった分、今作ではその分少し物足りなさを感じた。もちろんこの時期の彼女はそういう地味めなのが魅力なんだろうが。