殺人倶楽部 (X1/X68k/DS)

 

刑事J.B.ハロルドの事件簿 ~殺人倶楽部~

刑事J.B.ハロルドの事件簿 ~殺人倶楽部~

 

 時々この手のゲームを無性に遊びたくなる。

せっかくなのでまずはすべての一作目からプレイ。機種はX1とX68とDSの3機種。長年移植されまくってきたタイトルだが、概ねこの3つをプレイすればよさそうだ。
PCエンジン版はX68準拠、SWITCHはDS準拠っぽい。FC版も独自の味わいがあるが、強烈なパスワード地獄に恐れを感じて断念。あんなんプレイする根性のある人間、現代にいるのか?

X1版はあの時代の古い、ごく普通のアドベンチャーといった佇まい。この作品が成功して、次作のマンハッタンレクイエムから、おしゃれなインターフェイスの追求が始まるのだ。X68版は、そのおしゃれインターフェイス追求の最高峰、かな。背景や登場人物の顔がすべて写真加工で格好いい。DS版になると、背景などでX68版を使いまわしてたりするが、登場人物の顔はイラストに。版権会社が変わっているので、権利の譲渡などを経て肖像権周りが面倒になったか、あるいは他シリーズ作品の統一感を重視したのか?完成度は一番かもしれないが、古典作品であることを自覚してか、こじんまりとして小物観は否めない。そんなわけで3作品とも登場人物の顔がみんな違う。それどころかキャラの雰囲気もだいぶ違うのが比較して楽しかったところ。
もちろんゲーム本編、シナリオは皆同じ。微妙に言い回しが違ったり、エンディングでJ.B.が佇むのが前2機種ではリバティリバーの川辺だったのが、DSではバーの中だったり、ぐらいかな。それとX68版は人間関係図をきちんとまとめないとクリアできない。
その後のシリーズでは、途中で次の殺人が起きたりするのだが、今作の死人は最初のビル・ロビンスだけ。対して容疑者がガンガン出てくるのだけど、どれだけ恨まれてんだよ、ビル!何人もの女に手を出してるから、前に捨てた女の姉は恨みを抱いて秘書として乗り込んできてるし、弟の想い人に手を出して、弟にも恨まれ、もちろん浮気に気づいた新婚の妻にも恨まれ。金を貸しては恨まれ。過去の犯罪を暴いては恨まれ。真犯人に殺されてなかったにしろ、長生きはできなかっただろう。
さて、このまま次作マンハッタンレクイエムをプレイすべきだろうか。そうするとキスオブマーダーもついてくるし、未プレイのD.C.コネクションや、ブルーシカゴブルースにも手を出す流れになる。その後は藤堂龍之介シリーズか。…先は長いな。

あと、DS版では後日談があるようで、これは30年越しの驚きだったりする。まだ始めたばかりだけど**と**が結婚とか聞いて驚いている。