見習い魔女とモコモコフレンズ(3DS)

幼女向けタイトルで予算も掛けられないだろうから、期待値を下げて遊んでそこそこ満足。
ゲームシステムは、見た目かわいいが狂暴な生き物、マペットポケモンよろしく戦い、冒険していく流れ。マペットの育成にはいろいろ手間がかかりそうだったので、しばらくは無視して遊んでいたが、敵側の進化に不安を感じて調べ始めたらこれが結構面倒で。

まずマペットは師匠からもらうなり、倒したマペットが仲間になるか、どっちにしろランダム。レベルアップや進化にロックがかかっていて、それらを解除するには素材を貯めてガチャ。だが、これが全然成果が出ない。どれだけガチャ素材を集めてガチャしても望みの解除アイテムがまるで出てこない。一方冒険の方はサクサクと進んでいき、敵側のレベルアップは順調に進む。焦る!これで 1、2回全滅した、かな。しかしありがたいことに、自分の手持ちマペットの1体はイベントキャラで、こいつだけはゲームの進行と合わせて着実に進化。そこそこ強力な攻撃魔法と回復魔法を持っているので、あとは同じくそこそこ攻撃魔法を持ったマペット、回復魔法を備えたマペットを育てていれば、力押しが可能。結局、育成システムをほとんど堪能しないまま、クリア出来てしまった。いいのか悪いのか。

ここまでならバランスの壊れたただのストイックなゲーム。この作品のキモは主人公モコの周りに集まってくるフレンズたちにある。プレイ当初はマペットたちがフレンズだと思ってたんだけどな。特徴のあるキャラたちなので、メモしておこう。

  • モコ:主人公。バカで食事大好きですぐ寝る。特技は立ったまま寝ること。すぐに腹を空かす。放っておくと腹がめきょめきょと言い出し、そこから先の描写がないのがちょっと怖い。なぜかしゃべるネコを杖にしている。バカのくせに実力トップなのが主人公たる所以。宿命もある。
  • ネコ:モコが持っている杖。実は彼女こそが一番重い宿命を持っている。モコをやさしく導くところ、ネタが分かるとちょっとウルっとくる。
  • シズク:最初にフレンドになる。お嬢様でひっこみ事案。「真の友情」に憧れ、「ブヒヒ…」と笑う笑顔が気色悪い。
  • リン:二人目は直情家。「ジュウオウジャー」でいうと「レオ」の立ち位置。関西弁のツッコミ担当。怒ると出る言葉=「ムカチャッカファイヤー」
  • カエデ:三人めは天然ボケなくせに一番読みがするどい。「ハピネスチャージプリキュア!」でいうと「大森 ゆうこ」の立ち位置。口癖も多種だが、メインは「ヘブーン、ヘブーン、ヘブンリー!」。
  • ネネ:最後はツンデレ優等生。意外と面倒見がよろしい。怒ると出る言葉=「どすこーい」に企画者の趣味を感じる。
  • ミチル:師匠。このひとも相当我儘だが、5人ものかしまし娘を預かる関係上、そこそこセーブしていると思われる。

フレンズが順々に集まって、5人揃うとおしゃべりが脱線しまくり、話が長くなりがち。ここを「楽しそう」と思うか、「ウザい、早く話を進めろ」と思うかがこの作品の評価の分かれ目ではないだろうか。自分は6.5:3.5で前者だったので楽しめたほう。

この作品にはおそらく続編はないだろうが、彼女たちは今後、男ができても結婚しても子供ができてもお婆さんになっても「私たち、腐れ縁だねー」といいつつご飯タイムを楽しんでいくことだろう。きっとな。

ちなみに音楽は…当然サントラは出ていないが結構良い。毎日お祭りのような塔の広場の音楽も、イベントバトルの音楽も。惜しいなあ。