銀河の少女

幼少の頃、自分に文化をもたらすのはいつも姉だった。その頃好きだったもののほとんどは姉の影響を得ている。音楽で言えばビートルズと、なぜかアルフィー。アニメで言えば『機動戦士ガンダム』(姉は当時シャア萌えだったのだ)。漫画で言えば、たとえば『ガラスの仮面』がそうだ。
ガラスの仮面』とほぼ同時期に姉が調達してきた少女漫画。なにやら古代科学文明と関係ありそな記憶喪失の少女が主役。オカルトというかSFじみた展開のそれは手元に一巻切り。巻のラストでは主人公の少女たちが考古学調査旅行先で謎のピラミッドに飲みこまれ、さて続きは次巻!という、それはもう気になりまくりの引きで。漫画のタイトルはそのうち忘れたが、続きが気になるという想いは心の片隅に残ったまま。その後グイン・サーガに出会い100巻以上付き合うも作者死去により断念せざるをえなかった、そんな30うん年。
WIKIやらAMAZONやら電子書籍やらの普及で、過去に置き去りにしたものたちをサルベージしていくなかで、数年前、記憶から失われていたそのタイトルを取り戻した。その名は『銀河の少女』ひだのぶこ著。ただ当時は復刊もなく。入手困難にて断念。そして本日。久しぶりに調べてみたら、なんとパピレスの「Renta!」で配信してますよ!!!全2巻で完結ですよ!というわけで、30うん年もの長きに渡る我が念願は叶ったのだった。まさかあの物語が次の一巻であーなってこーなって、そしてそんなラストで終わるだなんて。パピレスよ、ありがとう。…もう思い残すことはない。
しかし、それだけの月日が経とうとも、『ガラスの仮面』は未だ連載継続中なのだった。