月・水・金はスイミング

普段少年ジャンプの読切は読まないのだけど、絵柄を見てすぐピンときた。
サムライうさぎ」の作者、福島鉄平だ。1話が超絶的に気に入ったのだけど、当初の心配どおり連載が進むにつれ味気なくなり、途中読むのをやめた「サムライうさぎ」のひとだ。(ちなみにちゃんと1巻だけは買った。)

サムライうさぎ 1 (ジャンプコミックス)

サムライうさぎ 1 (ジャンプコミックス)

それとは全然違う話なのだけど、流れるテイスト、読後感はあの頃に近い。
中3の少年が主人公。これまでまるで縁がないと思っていた同じクラスの女の子が妙に気になるようになる。それだけ。日々の暮らしは淡々とした日常で、マンガ的イベントは皆無。少年の想いは恋という自覚にすら至っておらず、女の子の気持ちは最後までわからないまま。それでも同じ高校に行くことでその関係が発展できるのかも、という淡い期待感で終わる。何もないけど、確かにこの時分の等身大のドラマってこんなもんなのではないだろうか(←わりと人ごとな表現。)
近頃の少女漫画でもこんな作品は多いのか。わからないが、普段少年漫画しか読まなくなった身に新鮮だったのは間違いない。
それにつけても、やっぱりこの作者は読切がいいな。