ピンク・レディー

これまでも時々思い出しては曲を聴いてきたのだが、今回たまたま入手したCDにはシングルレコードのB面曲も収録されていた。

ピンク・レディー ?TWIN BEST

ピンク・レディー ?TWIN BEST

・乾杯お嬢さん(ペッパ−警部)
・ピンクの林檎(S・O・S)
・パイプの怪人(カルメン'77)
・パパイヤ軍団(渚のシンドバッド
・逃げろお嬢さん(ウォンテッド(指名手配))
・レディーX(UFO)
・アクセサリー(サウスポー)
・キャッチ・リップ(モンスター)
・スーパーモンキー孫悟空(透明人間)
・ドラゴン(カメレオン・アーミー)

タイトルを見ると、同名テレビ番組のテーマソングでもあった「スーパーモンキー孫悟空」以外は心覚えのないものばかり。しかし当時はマメにレコード買ってたんだよな。ラジカセすら手元になく、聴ける音源の少なかった時代だ。B面であろうと繰り返し聴いていないはずはない。果たして。案の定聴いていくうちに当時の記憶が蘇ってきた。その頃は小学校低学年。それ以後全く聴いていなかったので本当の意味で30年ぶりに聴いたのだ。A面ほどの「スーパー」ぶりはないが、いやいやB面も良い曲揃い。少し肩の力を抜いた感じに、当時パーフェクトなキャラクター=ロボット状態だったピンク・レディの人間味が感じられるようだ。
思い返すと彼女らのアイドル時代は非常に皮肉に満ちていた。アイドルとしての成功は、もちろん当人らの夢・希望でもあっただろう。歌唱力もダンススキルも相当レベルあったし、その魅力は十分生かされていた。けれど駆け抜けた2年間の絶頂期も、その後の低迷と解散までの流れも、あまりに急激で過酷で非人間的だ。幸せな解散が出来たキャンディーズと比較すればなおのこと、悔いの残るアイドル生活だったのではないだろうか。そう思えばこそ、昨年の「解散やめ!」宣言にはとても共感を覚える。二人別々でいながら解散後30年も現役でいつづけたことも奇跡的だし、これからは無理なく楽しい「ピンク・レディ」活動を続けていって欲しい。