ゼノブレイド(Wii)

Xenoblade ゼノブレイド 特典 サントラCD付き - Wii

Xenoblade ゼノブレイド 特典 サントラCD付き - Wii

FF12は次世代RPGの香りがした。広大なフィールドに、シームレスなバトル。しかしそれは同時に過去作がもっていた小気味良いテンポを奪い、現実同様な煩わしさが増していた。(もっとも、この作品で一番罪作りだったのは、このテンポの変化がFFらしさを失わせたことにあると思うけど、それは今回の話題にあらず。)ゼノブレイドは、FF12が見せてくれた次世代RPGの萌芽を引き継ぎ、きちんと完成させてくれた。「どこへでもすぐに行ける」「時間帯も自由に変更できる」「死んでもペナルティなし」などの親切設計でフィールドの広さからくるテンポの悪さもフォロー。これなら十分に遊べるよ。
Xenoblade Original Soundtrack

Xenoblade Original Soundtrack

音楽もなかなかナイス。光田氏の音楽はだんだん自分の心に響かなくなりつつあったのだけど、今回はメンバー増員。ところどころグッとくる曲があったりしてこれもうれしい。サントラ特典付きで買ったけど、別途オリジナルサントラも購入。一番好きなのは「敵との対峙」。泣かせる場面のほとんどはこの曲。フィールド曲もなかなかいい。「ガウル平原」は開かれた清清しさがあるね。

[追記:2010.08.3]
クリア。ほとんどシュルク、カルナ、ダンバンさんの3人で力押し。終盤のボスキャラ、特にガド、ロウラン、ラスボスでは何度も全滅させられたが、レベル補正が相当効くので信じて経験値稼ぎにいそしんだ。ストーリーはちゃんと「ゼノ」してた。何でもエーテルで説明できちゃう世界観。これだよね。2週目はほぼ「強くてニューゲーム」状態らしいので、また一気プレイを楽しみたい。3週目はほとんどやってないクエスト周り、かな。しかし積みゲーが…。「ドラクエモンスターバトルロードビクトリー」なんて封も開けてないよ。
気にいったので攻略本も購入。もうちょっと開発者話が読みたかったな。

ゼノブレイド ザ・コンプリートガイド

ゼノブレイド ザ・コンプリートガイド

[追記:2010.08.22]
2週目クリア。経験値稼ぎも装備調整もせずにゴールに突き進める。早い。ガドもロウランも一発退治。こりゃいいや。
ところで前回「ストーリーはちゃんと「ゼノ」してた」と書いたが、ちょっと訂正。骨格は確かにゼノしてたけど、過剰に展開するゼノらしさは影を潜めていた。パーティ内の人物が裏切ったり、死んだり、主人公がまるでわけのわからないことになったり、そんな突き抜けた過激さが好きな時期もあったが、今の自分は違う。ゲームが「作り手と受け手、双方の関与によって作られる比重の高いメディア」と定義するならば多くの受け手が置いてきぼりになってしまう演出はなるべく控えるべきなのだ。任天堂イズムと指摘されても構わない。今作も裏切りや主人公の苦悩はあったがパーティのチームワークは盤石で、安心してゲームが楽しめた。成長したな、モノリス