ゴーストトリック(DS)

ゴースト トリック

ゴースト トリック

クリア。
これはパーフェクトか?目指したであろう品質がほぼ完璧なかたちでまとまっているのでは、と思わせる完成度。「逆転裁判」で養われた「作家性」の濃さ。さすが巧舟だ。ゲーム性は「まぁよくあるパズルだよね。」と言わせればそりゃそうなんだけど、それも含めたシナリオとの整合性がカッチリしてるのが凄い。シナリオ本編だって伏線やら超展開やら。逆転裁判の手法はひとつひとつの論理を組み立ててまとめあげるパズルのようなもので(無理やりな部分もあるがそこはご愛嬌)、今作ではそれを視覚化させてみたものなのかな。これまでのありがちなアドベンチャーゲーム形式ではなく、縦断面図によるリアルなドット絵芝居は、実際舞台(ステージ)を意識してるのだろう。一晩で片がつくストーリーもストーリーテラーなら一度はやってみたいパターンだろう。

強いて言うと完成されきっているので十分満足。「ゴーストトリック」については返って次回を期待する気にならないというのが問題か。逆転裁判5をつくるのか、全く別の作品になるのか、もちろん氏の作品は次回も購入予定にはなる。

音楽は。メインテーマが一番好きかも。イーカプコンの特典サントラ付きを買って良かった。