- 出版社/メーカー: アトラス
- 発売日: 2017/06/29
- メディア: Video Game
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印象としては地味だが渋い。話を楽しむように作られているはずが、バトルも堪能できるよう作られているため時間がかかって思うように物語を楽しめない。難易度的にも相性が悪かったし、DS→3DSへの機種の変わり目で同時発売作品が多く一時プレイ中断までしている。…といったところか。
それを踏まえてリメイクをみると、上で挙げた不備がしっかり対策がされているのがいい。地味な画風は絵師を変えて描きなおし。(いやいやそこが良かったのにという自分向けには過去絵に戻せるDLCで不満解消。)バトルは難易度を下げるどころかザコは一瞬で倒せるモード付き。これが素晴らしい!物語をテンポ良く楽しめる!声が付いて感情移入度数段アップ!
そして。定評のあったストーリーをさらに踏み込み。真エンドからもう一歩進めての新・真エンド。作品全体の印象すら変える、これは蛇足だという批判があるかもしれない。たとえばドラクエIVの第6章のように。自分はこの章だけプレイしていない。
ただ、どうだろう。ざっくり書いてしまうと、「ひとりを犠牲にしないと全体を救えない話」というのはよくある。で。「しかたないからひとり犠牲になりますよ」というのは自分が幼かったときに良く見た流れなのだけど、最近は「ひとりの犠牲だって出しちゃだめだ」という結末に落とす場合が主流になっている。代表的なのがFF10。この作品は「ひとりを犠牲にしないと全体を救えない話」どころか「ひとり犠牲にしても一定期間しか全体を救えない」。より悲劇的な内容なのだけど、最終的には「犠牲は出さない。全体も救う。」という最近主流の結末となっている。「ひとりを犠牲にしないと全体を救えない話」さらに「ひとり犠牲にしても一定期間しか全体を救えない」で終わっているラジアントヒストリアは犠牲になる対象が変わるという真エンドはあっても、最近主流の落としどころまでいっていない。FF10で言うと過去のジェクト止まりだ。もちろんそこで止めておくのが物語の味だ、という点に拘るとパーフェクトクロノロジーの追加は肯定できないかもしれないが、自分は最近の主流に合わせた決着もいいんじゃないか派だ。砂漠化が進む根本的原因が判明できたのも良かったんじゃないかな。
音楽については基本原作と変わらない。追加曲はより明るめになったけど、元の空気を壊してはいないと思う。追加テーマ曲も同様。メジャー感は出しつつも、元の雰囲気をキープしているのはさすがだ。
↓ちなみにこちらが原作テーマ。これはこれで良いがメジャー感は薄い。
なお。サントラはPERFCT EDITIONを買ったら付いてきたので今回は買わずに済む。
ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー オリジナルサウンドトラック
- アーティスト: 下村陽子
- 出版社/メーカー: ティームエンタテインメント
- 発売日: 2017/07/26
- メディア: CD
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- アーティスト: ゲーム・ミュージック
- 出版社/メーカー: Sony Music Distribution inc. (JDS) =music =
- 発売日: 2010/12/15
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