映像研には手を出すな!

今年観たアニメを振り返ってたら、年初にこのタイトルを観てたのを思い出した。すっかり忘れていたわ。今アマプラで見返そうとしたら有料になっちゃってるのね。残念。
そんなわけで詳細なことは書けないが、書いておきたいことはある。もちろん素晴らしくアニメ化されていたが、胆はメインキャラである3人の構成。作品世界を考案する監督。役者としてリアルな動きを描き出すアニメーター。そしてそれをきっちりマネージするプロデューサーがアニメを作るのに必要な最小構成なんだと分からせてくれる。特に必要なのがマネジャー。もちろん監督とアニメーターがいないと作品を作ることはできないが、それだけだといつまでも素材をいじくりまわすだけで現実的な作品として世に出すことはできない。金と時間を工面して、外部に出し、評価を得る。プロデューサーって大事なんだな、と。金森氏、尊敬です。

オープニングの「Easy Breezy」は好きな曲だが…歌うの大変そうだな。


今年になってアニメを見まくることで最近の歌に触れる機会も増えたが。改めて思うに。テンポが早くて怒涛のように歌詞を繰り出す歌が多いのね。初見ではとても歌えませんわ。何度も練習して覚えて歌えるようになるのはそれはそれで快感なんだけど、深呼吸するように発声するのではなく断続的に声をたたきつける「歌」はこれまでとは違う類いの「快感」で。こういうところで文句をいうとそれこそ老害なんだが、練習しないと歌えない歌ばかりになるってカラオケ業界的にはあまり良い兆候ではないのでは?(余計なお世話)

機動戦士ガンダム 水星の魔女

そりゃガンダムだよ。制作側が力を入れていないわけがない。…と言いたいところだが、AGEという例もあるからなあ。変則的な女性主人公・学校ものだと聞いて期待値を下げて閲覧。プロローグ見て。1話見て。原作小説『ゆりかごの星』を読んでこれはやばいと。1話からだとただの「楽しい学校生活」から導入、が、プロローグ見て「なんだこれは」。そのうえで「ゆりかごの星」を読んで始めてこの作品のテーマ浮き出てくる仕組みなんだよね。

YOUTUBEの考察動画を見て、自分でもこれから起るであろう厳しい展開を予想しながら毎回怒涛の展開を観ていった。匂わせ的にはかなり出てるけど、たぶん核心を出さないままで次回が1クールの最終回。2クールまではあるということなのであと12話ほどプラスされるわけだけど、多分足りない。最終的には4クールぐらい必要な物語になってませんかね?これ。期待して観ていきますよ。

歌は。もう「祝福」ですよ。『ゆりかごの星』に込められたテーマをがっつり歌詞に入れ込んで、疾走感のある曲調。YOASOBIの歌は「夜に駆ける」で十分歌いこんできたからね。しばらくはこれが一番のお気に入りになるだろう。


  

うる星やつら

もともと。中学生の多感な時期にはまった作品なので思い入れがないわけがない。しかしこの時期にリリースする意義は。我々が懐かしがるよりむしろ、若い人に知ってもらいたい。そういうことだろう。同意する。

とすると。主人公であるあたる/古川登志夫もラム/平野文も共に現役声優でいてくれている中での声優交代は、まあ仕方のないところ。お願いすればやってくれたかもしれないが、あの頃の声が出るわけでもない。いや、実際のところ「声」は出てる。が。声から滲みでてくる艶がなあ。こればっかりは。それぞれあたるの父、ラムの母役で出てくれるサプライズが落としどころだろう。新しい声優については、特にラムの違和感が強くて簡単には馴染めそうにないが…仕方ない。仕方ない。上坂すみれさんは気にせず頑張ってくれればいい。

それを踏まえても。やっぱりこの作品。観れば観るほどに。昭和のあの時期だから成立できたんだろうなあというのが分かってくる。時代の空気がそもそも昭和だし、オチのまとめ方、捻りも単純。そして何より勢いがな。バブルに向かい、人口の多い団塊ジュニアである我々がたのしく騒いだあの時代の空気。そこに乗っかってきた押井守の登場も含めて。足りないのは最初から分かっていたことだけど。

自分は懐かしいから最後まで付き合うよ。若者たちの反応がどうあれ。

なお。歌は、OPも練習しているが、EDの方がうまくはまった。難易度も高いが練習でなんとかいけそうで声も意外と出せる。



リコリス・リコイル

秋にはまったオリジナルアニメ。学生服に身を包んだ少女たちが人知れず日本の秩序を守っていた設定はなかなかうまい。銃撃戦などわりとリアルに作っている感を出しつつ、一番の大嘘として、主人公千束の「銃弾に当たらない能力」が効いてくる。いくら何でもそりゃ無理でしょ、と思いつつ、銃弾の雨の中けろりとしている彼女の動きがカタルシス。物語としては、手堅くこじんまりとしたかたちで終わり。続きが見たいようで、その余地があるのか不明。人気は十分出てたから、作るのかなあ。どうやって?
歌は。ClariSによるオープニングも悪くないけどエンディングの「花の塔」の方がしっくり来た。


最近歌詞が早くて覚えて練習しないと歌えない曲が多いなか、久々に歌いやすい歌に会えて嬉しい。

ポプテピピック

アヴァンギャルド狙い。ってことでいいんだよね。もともとシュールな4コマ漫画を元に。さらに声優ガチャによる再放送とかいろいろ攻めた作風。複数の企業が出資する製作委員会方式ではなく、「単独出資」にすることでリスクをとれるように工夫してるところからすごい。
…でもまあ。それで驚いていたのは一期目の話。今回の二期目は、基本同じスタイルなのでだいぶインパクトはなくなった。今回で注目されるのは実写部分。一期でも見た気がするAC部の紙芝居(再放送では「七色の声を持つ男」山寺宏一による吹き替え)と、一期ラストで唐突に表れた蒼井翔太による特撮「Endless Love」。クライマックスですべてのポプテピピック終結してテーマ曲と共に敵を叩くところはえらく盛り上がった。(たとえそれがエコロジーアニメでも)

※「Endless Love/蒼井翔太」はすでにJousound登録済み。さすがだ。


三期はあるのか?これ以上変わった展開は望めそうにないが、定番コテコテでもいちおう付き合う気ではあるのだが。

異世界おじさん

異世界から帰還したおじさんの後日談を聞くという変わったスタイル。(昔の小説とかでは結構見た気もするが)セガ好きなおじさんによる3人の美女を交えての異世界冒険譚。最終的には彼女たちを置き去りに帰還してきたわけで、彼女たちが最後どうなったのか、どういうかたちでおじさんと別れたかを知るまでは続きが気になって仕方がない。原作もひととおり読んだがまだ連載途中なんだよな。

音楽は。セガネタとして「Star Light Zone」を歌うのはいいねぇ。あえて作曲者の名前を明かさないのも良い。

OP。なんかはまらないなあ。と思ってきたが、最近馴染んできた。練習するかな。



SPY×FAMILY

偽りの家族で全員秘密を抱えている。と。確かに面白い設定なうえに作品としてもうまく活かしている。物語の本流を動かすのは「黄昏」だが、他人の心を読めることですべての秘密に精通しているアーニャがキャラとして相当強い。かわいいうえに変な言動・挙動するところもね。一方、ヨル側が少し弱いかな。裏稼業ということはスパイ網とも通じている可能性が高いはずだが、まるで接点なしというのもおかしい気がする。まあ面白ければそれでいいのだが。
作品世界が作られていくシーズン1はとても面白かったのだが、アニメオリジナルで時間を稼ぐようになったシーズン2はわりと退屈。そりゃキャラが良ければ転がしてくだけでそれっぽい話も作れるんだろうけどさ。

歌は。いろいろ練習したけど現時点ではどれも身につかず。難しい曲が多いですよ。


↑音域がきついです。


↑これも一部音域がやばいです。


↑なんか歌おうという気が湧きにくい曲。


↑練習中。これならなんとか歌えるような気がするが…。