超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido(3DS)

回転ずしをモチーフにしたアクションパズル。対戦しながら物語を進める形式になっていて意外とボリュームがあって楽しめる。で、その物語は寿司を中心とした戦争?もので装いはバカゲーに近い。しかし、世界観、回転すしモチーフ、パズルの整合性がきれいにまとまっていて、完成度はかなり高い。わさびを食べたら一定時間うごけなくなる「ワサビ大サービス」。色を飛ばしてとれる「マイウェイ食い」。桶で繋ぎづらくなる「桶狭間の戦い」。パズルでは登場しないがしゃりを捨てて早く食べられる「邪道食い」。美しい食い方で相手を魅了し動けなくする「感謝食べ」。ラスボスの技、「お前のすしは俺のすし」など。パズルも楽しいし物語も楽しい。さすがは任天堂。もっと早く買っておくべきだった。

しかし、その制作スタイルはというと。この記事を読んであぜんとした。

発想の起点が安藤氏による「回転すしはおいしくて楽しい」だけで。そこからひねってひねって盛り込んで盛り込んで、「パネルでポン」の山上氏の渾身のパズルゲームまで生み出される流れ。こんな悠長なやり方ができるのは任天堂だけだよ。こんなに面白いのにほとんど売れてないっぽいし。とにかくこの記事で書かれている安藤氏の動きはやばい。実際にこういうタイプの女性はわりといる。シャーマンのようなご神託を述べ、その本人の謎の熱心さが周りを巻き込む。山上氏のような一流のクリエイターとスタッフに囲まれているからここまでのクオリティのゲームが完成したが、普通の職場なら多分さんざん振り回されて悲惨な状況になっているのでは…。でもFEも好きよ。

あと。今回主人公は女ムサシでプレイしたが、高橋李依さんの声かわいすぎ。寿司大好き観がたまらない。エンディングの歌が楽しくていいんだよ。