平家物語

今年は意識してテレビアニメを見てきた。感想を書きそびれてきたので年末のここでまとめて書きたい。

まずは「平家物語」。この作品は、ちょうど「鎌倉殿の13人」とほぼ同じころの話を平家側の視点で描いているはずで、「鎌倉殿…」を補完するつもりで閲覧したが、その点はあまり叶わなかったな。量的にも、内容的にも、たかが13話で語りつくせる物語ではないのだ。今作を見て興味もったら原典に触れろと(小説?説法?)。そういうつくり。かわりに未来を見ることができる瞳を持って、普通のひとより成長が極端に遅い、ファンタジーなオリジナルキャラを通して、この時代の世界感を見ていくことになる。日本人なら誰しも内容は知らずとも結末だけは知っている、この作品ならではの仕掛けだ。
期待どおりではなかったけど、制作意図は掴めたし、それは成功していたと思う。ビジュアルもイメージ通り。歌は…。良かったけど自分が歌う感じではなかったな。スチャダラ兄が健在だと知れたのはうれしかったが。