快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー

マンネリ打破を掲げ、チームメンバーを通常の倍以上にしたキュウレンジャーは、キャラクター描写を適当に分散できず、さらに設定スケールも大風呂敷を広げすぎ、最悪の結果を招いたと思うのだが(悲しいことに敗因はほかにもいろいろある)、戦隊内に小集団が作られ別行動する展開には可能性を感じた。続くこの作品は立て付けの異なる二つの戦隊が競い合うというフォーマット。成程とも思えたが、スーパー戦隊の窮々としたフォーマットでちゃんと書ききれるのか?割と心配も大きかった。メイン脚本はジュウオウジャーの香村氏。音楽は、シンケンジャー高木洋氏。どちらもプリンセスプリキュアでの実績を思えば期待できるか…。もちろん一年観終わって十分満足だったのだけどね。2018年はルパパトで乗り越えられた一年だった。語りたいことがてんこ盛りなので段落を分けながら書いていく。

まずは

1)一年を通して。

導入は奇跡的だった。2つの戦隊のあらまし、キャラ付けなどがごく短い放送時間のなかあり得ないほど適切に進む。春には早々と名作認定していたぐらい。ただ状況説明が済み、追加戦士が投入された中盤あたりからコメディ展開が目立ち始める。それが悪いわけではないが、大きな話の展開が進まないではないか。複雑なことに、これがさらに人気を呼んでしまい、シリアスとコメディが両立。高低差の激しい展開に。大きな物語がほとんど進むことなく冬を迎えるが、それでもまだコメディ展開が続き物語は進まない。残り少ない話数になってようやく怒涛の展開が始まるが、駆け足気味でところどころ納得しづらい稚拙な描写も入ってくる。ノエルの正体が拍子抜け。パトレン側が正体を知ったルパレンに肩入れしてしまうのは分かるが、業務との葛藤をもっとしっかり描いてほしかった。ザミーゴの氷割の説明が弱いなど。それでも描写の弱いところを好意的に見ていけば、ちゃんと描くべきところは描き切っていることがわかる。もちろん描けていない伏線は多い。ギャングラーと金庫の関係は?ルパンコレクションは揃ったのか?アルセーヌは生き返ったのか?咲也の恋は成就したのか?ルパンレンジャーは最終的にパトレンジャーに捕まったのか?それともどこかに逃亡したのか?トグラニオは拘束されたままなのか?でもそれらは語ったところで冗長な蛇足にしかならない。描かなくてもいいところはそのままに、見せるべきところだけを切り取ってしっかり描き切ったという意味で、良い落としどころになったと思う。

2) キャラクターについて

2つの戦隊(快盗戦隊と警察戦隊)と1つの敵組織(ギャングラー)、さらに謎の組織(ルパン家の人々)、合わせて4つの勢力が絡み合う展開。特に3人ごと、2つの戦隊のそれぞれのチームのまとまりが比較してみてとても興味深い。人数が多いので時には目立たないキャラも出てくるが、長いシリーズの間ですべてのキャラに愛着が湧くように配慮されているので決して空気にはなっていない。なにげにすごいことですよ。

■快盗戦隊ルパンレンジャー。失われた大事なひとを取り戻すためなら己の命もいとわない、ただそれだけの究極の私的戦隊。黒ベースに赤(レッド)青(ブルー)黄(イエロー)。シルクハットをモチーフにしたメットからしてスタイリッシュ。これほど格好いいコスチュームはそう見ない。物語の主軸は彼らの願いが叶えられるかどうかであり、それ以外は描かれなくても良い、そういう割り切りのある演出だった。目的達成のためにはメンバー切り捨て上等、馴れ合いはしない、というスタンスだったが、共に戦いを重ねていくうちに家族のような強い信頼感を培っていく。

夜野 魁利/ ルパンレッド:兄を失う。大事な、それでいてコンプレックスを持った兄に対して謝るため、仲直りするため、乗り越えるため、取り戻さなくてはいけなかった。兄と再会するのは最終回だが、兄と似た圭一郎と関わることで、再びコンプレックスを自覚し、それを解消していく、という流れ、良くできている。

宵町 透真/ ルパンブルー:婚約者を失う。どちらかというと寡黙で落ち着いた料理人で、こういうキャラの話を作ろうとするとちょっといい話かギャップコメディになるわけで。良い話もあるが、ブレイクしたのはコメディの方。ギャングラーと入れ替わり、レオタードでエアロビクスをさせられ、極度の心配性になり、と可哀想なほど。もっとも最後までキャラ崩壊はなかったのでしないで良かった。魁利を心配しつつもそれを表に出せない苦悩、そしてそれを隠さなくなる終盤の感情の変化が良し。


早見 初美花 / ルパンイエロー:親友を失う。高校中退の最年少でマスコット的存在、かな。咲也に好かれることでルパパトの絆を深められるきっかけになっていく。「例え誰かが倒れても、残った者が必ず目的を達成する」という誓いに拘らない、というかチームのムードを変えていったのも彼女からだったと思う。中のひとは前年までのモー娘のメンバーだっただけに芸歴も長く、序盤は彼女が引っ張って行くだろうと思っていたが、そういうことはあまり無かった。他メンバーが実力も人気もすぐに上達してしまったからだ。

■警察戦隊パトレンジャー。世界の平和を守る、それが仕事の公戦隊。スーパー戦隊数あれど「世界の平和を守る」ことが世間的に認められるのは軍隊か警察ぐらいで当たり前すぎる正義の存在である。物語の主軸はルパンレンジャーであり、物語はおそらくパトレンジャーなしでも作れたろうが、ルパレンたちとの闘いを通し共に影響し合うことがこの作品に深みを与えたことは言うまでもない。色は白を基調に赤以外は三原色を離れた…しかしスーパー戦隊ではお馴染みのカラー、緑とピンク。警官の帽子をモチーフとしたコスチュームはルパレンのに比べると微妙に泥臭い。が、そこがいいのだ。

朝加圭一郎/パトレン1号:正義の熱血おまわりさん。こういうキャラはたいてい堅物で頑固で融通が効かない。もちろん圭一郎もそういう不器用な一面もあるが、自分と違う生き方を肯定できる器の大きさもあり、平成の熱血ヒーローとしてアップデートされている。序盤こそ己れの拘りに捉われてしまっていたが、人々と平和を守る信念を思い出して以後、決してブレない、正義の存在として物語の柱となった。決して現実に存在しえない、なのに人間的魅力が感じられる、絶妙なバランス。脚本はもちろん役者の演技の力も大きい。結木氏は今後ぜひ大成してほしい。

陽川咲也/パトレン2号:後輩キャラ。硬派な先輩たちを追いつつ成長し続ける。早見 初美花を好きになることでルパレンの3人との縁がとりもたれることになる。パトレン3人の中で最も成長の余地もあり、コメディ気質も高く、動かしやすいキャラ。

明神つかさ/パトレン3号:朝加圭一郎は理想的なヒーローではあるが、あんな生き方では命がいくつあっても足りない。彼女の、どんなことがあっても必ず生きて帰る生き方こそが現実に存在しうる正しい警官の姿なのだろう。序盤の、圭一郎のセーブ役という立ち位置が減っていった後も、彼女のブレないその姿勢には、やはり圭一郎と同じ安心感がある。元モー娘という経歴のもうひとりのヒロインとの両立はきついだろうと序盤こそ思ったが、キャラと合った凛とした振舞いと美しさ、アクションで人気は上昇。もともと無名だっただけに伸びも大きかった印象。今はグラビアでの露出が高いが、女優という道に向かうのだろうか。今後に期待したい。

■ ルパン家の人々

高尾ノエル/ルパンXかつパトレンX。対立する両方の戦隊に属する謎のキャラとして登場。その実体は、ルパンレンジャーにルパンコレクション収集を依頼した、ルパン家の人々のひとり。ルパンコレクションを改造できる能力を持つ。ギャングラー同様の異世界住人の生き残り。アルセーヌ・ルパンを生き返らせるのが彼の願い。ジョーカーかつ道化かつ、デウスエクスマキナにもなりうる重要設定テンコ盛りなキャラなので、うまく使えば物語を円滑に誘導できるが、使い方を間違えれば物語を破綻させるという恐ろしい役回り。終わってみれば、ルパパトを繋ぎ、大事な設定を説明してくれ、物語を進める有利な道具で終わってしまった感じ。正体が異世界人の末裔、というあたりで彼自身の設定が空っぽなのは感じた。ルパンコレクションは集まりきってないし、アルセーヌは復活していないし、彼自身に物語は全然終わっていないけれど、続編ではやるのかな?ファンサービスとして。

3) 金庫バトル

この作品における怪人(ギャングラー)はもとから固有の能力を持っているが、体のどこかに必ず金庫がついていて、金庫に入れるルパンコレクションによってさらに能力が加わる。ルパンレンジャーはそのコレクションを全て盗まないと悲願を達成できず、警察はコレクションには拘らないもののコレクションの持つ固有能力を盗ってもらわないとギャングラーに勝てないケースも出てくる。そういう事情からギャングラーとのバトルにも様々な変化が見られて面白い。以下はそんな名バトルをメモしてみたもの。

■対ライモン戦(25話)
もともと戦闘能力が高いうえに、ルパンコレクション「治癒能力」が付与。さらに彼の金庫は金色で、通常のやり方では開けることもできない。ノエルが開錠方法を突き止めるも、ライモンの凶悪な強さにルパレンパトレン大苦戦。ともかく治癒能力を崩さないと倒すことができないわけで、つかさの決断でパトレンも共闘参加。全員がかりでライモンの動きを封じ金庫を開け、巨大ロボット戦も共闘。ライモンを撃破する。

強力な敵には共闘もありえる、という最初の提示。

■対実験体戦(32話)
複数のギャングラーを合成し、両手足胴体に計5つの金庫をもつ実験体。他のルパンコレクションを弱体化する能力もあり、今回もルパレンパトレン大苦戦。さらに5つの金庫はすべて同時に開錠しないと開けることができないがルパレン側のメンバーはノエル含めて4人しかいない。ノエルは己れの首をかけての決闘で、自分が勝ったら金庫の開錠に協力するよう朝加圭一郎に申し出る。決闘はノエルが無事勝利して(というか、圭一郎に勝ちを譲ってもらった形)5人がかりで実験体の金庫を開錠する。

共闘2回目。圭一郎は最初共闘に反対するが、ノエルとの決闘を通してルパレン側の戦う理由を考えるきっかけを得る。


■対デストラ戦(42話)
両肩に計2つのゴールド金庫をもつギャングラー幹部、デストラはルパンコレクションなしでも強力であるが、戦いの序盤でルパンレッドの持つ「重力操作」「未来予知」を奪い、ほぼ無敵に。ルパレンはパトレンをおとりにパトレンはルパレンにコレクションを盗らせての戦いを画策するが、デストラに気取られて失敗。絶対絶命の危機、2人のレッドは相手がどう動くか思いを巡らせ、結果、互いに逆の役割を逆転。ルパンレッドがおとりに、パトレン1号が開錠し、デストラを倒す。
これまでの戦いを通して、ルパパト双方が仲間以上の絆を認識する話。ある意味ここで最終回を迎えても良いぐらいの内容だった。

■対ゴーシュ戦(48話)
デストラを失い、己れの生き方を考え始めたドグラニオ。自身の与えたコレクションでルパレンを追い詰めるゴーシュに興味を失い、彼女と実験体2号のコレクションを取り上げ、去って行ってしまう。残されたゴーシュはルパレンパトレンの合体技に敗れ、最後に自身のゴールド金庫を実験体に与えて息絶える。「実験体にゴールド金庫を付けたらどうなるかしら」と最後までマッドぶりを見せつけるが、ゴールドだろうがコレクションがなければたいしたパワーアップにもならなさそうな辺り、彼女の最期の哀れを感じる。
デストラと比肩する幹部だけあって、どういう戦いを演じてくれるか視聴者としてはかなり期待していたが、肩透かし。ただ、勝手気ままに生きた彼女の死に様としてはお似合いな演出だと思えた。それでもねえ。シリーズ終盤は説明不足気味な演出が多く、ここももうちょっとじっくり見せて欲しかったところ。

■対ザミーゴ戦(50話)
ルパレンの宿敵。両膝に計2つのゴールド金庫を持つが、彼だけは特殊でそこにコレクションは入れていない。替わりにここから取り出す氷の銃…これに撃たれると一瞬で凍らせられ、どこかに転送されてしまう。ルパンレッドが未来予知の能力を得た対策として、ゴーシュにお尻にもうひとつ金庫を移植してもらい。そこに液状化のコレクションを入れる。これで攻撃が当たらなくなることに。その攻略は…。
ルパンレッドが氷の銃を奪って誤って(?)ルパンXを撃つ。それでザミーゴが油断した隙に、氷の銃でルパンXをザミーゴの後ろに転送。液状化コレクションを取り上げる。そこへ現れたドグラニオ。彼の金庫の中は異世界になっていて、一度中に入るとドグラニオの意思がない限り二度と出ることができないが、ルパレンとの決着を楽しみたいザミーゴは敢えてそこに入りルパレンと最後の決着を付ける。ルパンブルー、イエローは、決着の直前にノエルから授けられた秘策を試みる。ルパレンのもつコレクション、ダイヤルファイターは金庫の開錠能力があるが、パトレンのもつコレクション、トリガーマシンには金庫の施錠能力が備わっていた。ふたりはザミーゴの2つの金庫に鍵を掛けた後、氷の銃で凍らせてしまうが、開かなくなった金庫では氷の銃を出すことができず、最後に残ったルパンレッドの一撃でザミーゴは散った。

液状化コレクションの奪取は、もちろん考え抜かれた手法なのだろうが、いまいち説明が弱く、少々の唐突感を感じた。一方の金庫施錠については唐突感はあっても十分納得できた。そもそもザミーゴの特殊能力こそ金庫を閉じることに意味があるトリッキーな相手として設定させられたと思えばトリガーマシンの設定も脚本側があえて最後の最後まで視聴者に伏せていた大仕掛けと理解できるからだ。いやはや、これには感服。

 

■対ドグラニオ戦(51話)
ザミーゴは倒されたが、ルパレン達はドグラニオの金庫に閉じ込められたまま。しかも、あまたのコレクションを金庫に納めたドグラニオはまさに無敵。勝ち目のなさそうなパトレンだったが、金庫内部でルパレンたちがすべてのコレクションを外部に転送。コレクションの力を失ってしまう。コレクション無しでもほぼ無敵なドグラニオのはずだったが、すでに老いさばらえた体では往年のようにはいかなかった。金庫を開けることを拒否したドグラニオは国際警察の地下に捕らえられ。1年後。ルパレンに救われた
3人が快盗を引き継ぎ、ギャングラーを金庫から操る能力のあるコレクション、ジャックポットストライカーを探し出し、その力でようやくルパレン達は救い出される。

ザミーゴとは違い、伏線をきちんと読み込めばこちらの仕掛けは予想可能ではあった。コレクションを転送する本は数話前にルパレン側が受け取っていたし、救われた側が救いに来る展開も想定の範囲。この話を見た時点では映画は未見だったのでジャックポットストライカーの件では悔しい思いもしたが、ギリギリ許せるかな。ただ、金庫を開けないからといって地下に閉じ込めるとか、ラストをきちんと畳み込んだ手法は非常にうまいと感じた。もうひとつ。最終戦はルパパト共闘に違いない、と思い込んでいた。ルパレン側がザミーゴと熱いバトルを演じた後、あえて彼らを金庫に閉じ込めたままパトレンだけで最終決戦に挑むというのはうれしい演出だった。(ルパレン側の機転がなかったらおそらく勝てなかったというのは残念でもあるが)

 

4) 玩具騒動
シリーズ中に掲示板などで話題になってた外野の話。それは「今作では玩具が売れず。そのためパトレン側に配備される予定のアイテムがすべてルパレン側の装備とするよう方針を変えられてしまった」という話。実際に玩具の売上が厳しいことは数字で明かされていたし、もともとパトレン側にいくはずだったと疑われる玩具にはパトレン側に
もたらされると思われるギミックが仕込まれていたことから、それが事実という信憑性は高い。結果、装備が充実して強くなるルパレンに対して、ずっと初期装備で戦わなくてはならないパトレン。不公平だ、とファンの間で話題に。
自分もパトレン側のファンなので、本来は憤慨する側かもしれない。が、むしろ弱い装備でも十分戦う泥臭いパトレンこそ相応しいと思えたし、商戦期が終わった終盤にルパレン側からコレクションが提供され、結果的にそれらのアイテムがパトレンで使われたシーンにはむしろカタルシスを感じることができた。あとはそれが「実際に玩具の売れ行きで変わってしまった販売戦略をリカバーした苦肉の策」だったのか「実は、最初からそういう戦略で考えていた」のか、どこかで制作側から裏話として聞ければいいな、というくらい。

とはいえ、玩具の売れ行きが物語の展開に影響を及ぼす、ということは分かっていることとはいえ、こういう具体的な話を聞くと改めて考えてしまう。自分にとっては神作であったプリンセスプリキュアも玩具が売れなかったと聞くしね。「子供だましではいけない。本当に良い話は大人か子供かを選ばない」という建前を自分は信じてきたが、そうは言っても未就学児レベルまで年齢が落ちると、やっぱり子供だまし的な作りの方が玩具は売れるんだろうという絶望。事情は仕方ないんだけど、そろそろ大人のファンが増えていることもうまく利用して「玩具が売れなくても大人向けグッズでリカバー」的なビジネスモデルとしてとらえてくれないものですかね?>ニチアサ関係各位。

5) 音楽について

異なるふたつの歌をひとつに混ぜ込む体位法には度肝を抜かれたが、作曲者が高木洋氏であるとわかると合点がいく。プリンセスプリキュアで一度このネタを使っているからだ。だが作品の顔とも言えるテーマソングにこの仕掛けを持ってくるというのは相当な覚悟と自信がないとできない。「子供が歌いづらい」とかね。そこそこ批判もあるが、この作品にはとても合っているし、分割しても、そのまま聴いても良い。まさに3度美味しいテーマソングと言える。それと別に各戦隊のテーマ曲もある。ジャズっぽい雰囲気のあるルパンレンジャー側のテーマはいちいちゴージャスで恰好いい。パトレンジャー側は最初主メロディを認識できないほどインパクトがなかったが、聴き慣れるとその実直さが見えてくる。

サントラは2種類発売。春先に1枚発売した後、音沙汰なく。最終回直前にアナウンスが出てようやく後に残りがまとめて3枚組で発売。最初の1枚のでもベースとなる音楽はあらかた入ってたから、残り出なくても仕方ないかと思ったこともあったけど。残りのCD聴くと抜けてた楽曲がこれでもかと出てきて、販売してくれた喜びに浸れる。

面白いのはふたつのサントラのターゲットの違いが如実だったこと。最初のはメインのお子様向け。曲の合間に音声のミニドラマが挿入され、放送初期のルパパトメンバーによる垢抜けない演技が楽しめる。…それはそれで楽しめるけど、楽曲目的で買った側としては、そんなになくてもいいかな。残りのは最終回後だけあって、もうメイン層は見ていない。明確にマニアな大人向けで楽曲の詳細なリスト、解説にテーマソング作曲の裏話インタビューまでが掲載されている。想定以上にドタバタで、難産だったようで。