Wii U

自分が選んだのは↑のタイプ。

発売日に秋葉Sofmapで購入後そのままお台場に行って仕事。終電間近に帰宅してようやく設置。評判どおり準備が大変で、更新を待ちながら就寝。まともに触ったのは今朝になってから。「スーパーなWii」というか「面倒なWii」って感じ。

あくまでも現時点での考察だけど。WiiUは、Wiiの3つの欠点を補い、かつ2つの長所を強化すべく設計されたのだと思う。
欠点は「HD未対応」で「ネット補完が弱」く、「みんなで楽しむことを強調し過ぎてひとりでゲームしづらい」こと。だからHDに対応(だけでは差別化できない。3DS立体視をもったように、画面をひとつ増やして画質だけではない異なる強化を)し、ネット機能を拡充(手元にタッチパネルを持ってきて操作性アップ)。ひとりでゲームをするひと向けのパーソナルなディスプレイを用意した。
そしてWiiが持っていた利点「異質な操作性」と「みんなで楽しめる」についてはもうひとつ画面&タッチパネルを追加して操作性のバリエーションを増やし、ひとりで楽しんでるゲームをすぐに居間のみんなに見てもらえる仕掛けを構築。「ひとりでもみんなでも楽しめる」ようにした。
…とまあ。Wii U GamePadひとつで課題すべてを解決させようとしてるのな。宮本茂のいう「アイデアというのは 複数の問題を一気に解決するものである」を見事に体現させているわけだけど、欲張りすぎてちょっと焦点ぼやけて見えなくもない。
ネット補完はかなり強力。各種機能にどこかしらネットを絡ませようという姿勢が見える。携帯ゲーム機(DS/3DS)の足りない部分を据え置きでカバーということなのだろうけど、この意気込みは敷居をかなり高くしてしまい、Wiiにあった「誰にもでも楽しめる」親近感をだいぶ失わせてしまったと思う。買ってきてからゲームを遊べるまでの準備で数時間もかかるのはその一例だろう。

↑文章にも滲んでいるとおり、自分のWiiU満足度は今のところそれほど高くない。そもそもWii後期の時点でゲームは「居間で時間とテレビを占有してやる」ものではなくなってきている。携帯機で十分。Wii U GamePadはそんな据置ゲーム機をテレビから半分開放したけれど、やっぱりテレビがあって成り立つものなので、新たなゲームライフスタイルを任天堂には提案してもらいたいところ。

もひとつの視点。パッドとしてのWii U GamePadiPadと被るのでは?という疑問にはそこそこ回答は見えた気がする。iPadはあくまでも単体で勝負。パーソナルな道具として存在しているが、Wii U GamePadはテレビといつも連動している。普段はPadでひとりネットを見ていても、周りの家族と共有しようと思ったときにそのネット情報をテレビに即表示できるのは、結構うれしい。その1点で。居間でネットを閲覧するだけ、ならiPadよりWii U GamePadの方がいいのかもしれない。