- 作者: 雷句誠
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/12/15
- メディア: コミック
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「週刊」少年漫画の王道。それはもちろん少年ジャンプでいう努力、友情、勝利、なんだろうけど、展開としては上記要素が「笑い」と「感動」の激しい振幅のなかで表現されるものなんだろうと思う。毎週クライマックスを持ってこなくてはならないわけで、この振幅度合いも小刻みに、激しくすることが要求される。本家少年ジャンプでは「ワンピース」がそうなのだけど、この「金色のガッシュ」も勝るとも劣らない王道「週刊」少年漫画だった。
ワンピースのより、もっとゲームっぽい、悪くいうと出来すぎた設定ではある。100人の魔物たちが人間世界でそれぞれ人間パートナーと組んでバトルしあう。しかしその設定を生かした演出は見事だった。作者独自のノリで笑えるキャラたちの話なのに、ちょっとページをめくると一気に泣きの展開が。とりわけ最終回が近くなった頃、初期からのメインキャラが消えていくときのエピソード。電車のなかで嗚咽を堪えるのに必死になったほど。(逆に笑いを堪えるのに必死になった回もあった。)
もうちょっと長い連載になるだろうと思ったこともあったが、いい潮時だったのかな。きちんと完結できたのは本当に良かったと思う。(で、もう一方の王道「週刊」少年漫画「ワンピース」はちゃんと完結できるのだろうか。風呂敷の広げ具合がハンパじゃないからな・・・。)
アニメ版「金色のガッシュベル」は個人的な「原作付きアニメは見ない」主義にて未見だが、確か途中で終了したと記憶している(ガッシュ役:大谷育江の体調不良による休業が原因なのだろうか。良く知らない)。アニメ版もぜひ完結して欲しいものだ。