名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵(DS)

名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵

名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵

クリアにつき感想。
コナンはたまに読むので基本設定を知っているくらい。金田一はほとんど知らない。が、ネットで評価が高かったので購入。結論、「良作」だった。与えられた条件を考えれば満点でもいいんじゃないかとすら思う。
「高校生探偵による推理もの」といえば近い世界観ではあるけど、それぞれの主人公に平等に見せ場をあてがうのは苦心のしどころで。

まさに脚本の力。金田一側をパラレルワールド的舞台に強制的に飛ばし、それぞれをそれぞれの舞台で活躍させる。互いの視点から最終的に大きな謎を追う流れで「平等条件」はクリア。個別の推理は簡単だし、全体的に荒唐無稽なのだけど、少年向け推理漫画としてはむしろバッチリ。「パワレルワールド」ネタも予想通りの懐かしさすら感じるオチで。「いまどき*ーグル*ップ使えばバレバレだろ」なんだけど、古臭さも込みで気に入った。ラスト付近はストーリーが分岐。それぞれのラスボスを追うのだけど、同じ境遇の犯人ながらタイプが違うので違った趣きのクライマックスを堪能できるのも良し。金田一側のボスには感情移入できた。いいキャラだった。

本格推理ではなくあくまでも少年探偵ものだという点で楽しめるひとには相当なレベルでお勧めできる。