シアトル日記(その2)

3日目

平日につき、義兄は会社。姪姉妹は地元の学校へ。ただしハロウィン本番につきお祭りは続く。
朝飯を食べたら家を出てちょっと上がった道路に姪たちを送る。他にも2、3の親子が待機。時間指定どおりスクールバスがやってくると子供たちは乗り手を振りながら学校へ。
※スクールバスがとまっている間。バスの前バンパー辺りについている棒が伸びる。スクールバス停車中追い越し禁止かなにかを表すもので、違反すると法律によって罰せられるらしい。
義兄も会社に出たあと、姉はかぼちゃをもってきた。ハロウィンかぼちゃにしてみたらというので早速チャレンジ。

・まずヘタの部分を軽くマジックで描いて切りぬく。
・そして空ける。もちろん中には実がたっぷり。
・これをすべてかき出す。最初はヘラで上品に進めるが、途中からまどろこしくなり
 気持ち悪い感触を我慢しつつも素手で・・・。(ここが一番きつい)
・次にマジックで顔を描く。サンプル用型紙などもあったが、今回は自分なりに単純に。
・で、くりぬくのだけど失敗しないよう、まずは針でで輪郭を刺してから。
・目をくりぬいて
・口くりぬいて
・できあがり。
・姪たちのと並べてみたり。

軽い達成感に浸りつつ、昼飯として姉と近所のマクドナルトへ。どれほど日本のと違うのか期待しつつビッグマックを頼んでみたものの、意外に違いがなくてアテがはずれる。
店員の衣装がハロウィン仕様だったり何気にゲームキューブの試用機があったりもしたけれど。
さて、姉の車で今度は姪たちの学校へ。
ハロウィン日だということで、親もボランティアとして招集されていたのだ。自分も「保護者」ワッペンをつけて同行させてもらった。入り口には「DRUG FREE」「GUN FREE」の看板。日本の学校校舎のような大きさではなく、フラットな仮設住宅っぽい建物が立ち並ぶ。姪妹の部屋に入ると、子供教室らしくあちこちに紙とかでつくった飾り。(そのうちのいくつかはハロウィン期間のものだろう。)そして魔女の格好の先生の紙芝居を聞く、さまざまな人種の子供たち。そして数人の親。子供たちのみならず親も仮装。小太りのスパイターマン親父は場所と時間が違うとただの変質者のような気がしないでもない。紙芝居が終わると、各親の自己紹介。「I'm ***'s mother」の姉の後に続いて自分も「her brother!」などと言ったような。そしてチームに分かれてのゲームが始まる。ハロウィンらしくかぼちゃや蜘蛛などのおもちゃを使ったスプーンレース、ボウリング、輪投げなど。親たちはここでお手伝い。自分は主に姪を中心に写真撮影。彼女のチームは中国系の女の子(どこかのお姫様系?の格好。だいぶ仲がよさそうだ)とスパイダーマンバットマン姿の少年たち。白人系だから、ということもないだろうけど妙に利発そうな感じが。その後クラス全員の記念撮影をしてお菓子を食べる。もっとも姪たちはハロウィンでうれしそうにお菓子をもらうがあまり食べてるようにはみえない。うーん。こちらのお菓子は日本人向きじゃないんだな。おすそわけしてもらったのを帰国後会社で配ったが、ウケがよかったわりに不評だったし。
お菓子の時間に、姉は先生と会話。手持ち無沙汰を察してもらえたようで「ちょっと散歩してきなよ」。教室を出てぶらりと歩くがちょっと不安に。あんまりジロジロ他の教室を覗いて疑われたら大変なことになりそうだ。なので少し回ってすぐ戻る。と、他の教室から仮装おひろめの一団が入ってきたり。

その後ちょっと記憶が微妙だが、ともかく再び学校に行き、姪二人を従え水泳教室に。毎週行っている・・・というか初めて2、3回目らしい。どこかの個人宅。プールのサイズがそもそもわからないがそこの奥さんらしき人物が先生。ようやく顔を水につけられるようになった二人に浮き板をつけて、ろくにバタ足の練習とかもせずとりあえず泳がせる。で、ちょっとした合間に「Good!」。見てるこっちは「もっと頭を手のしたにしなきゃ」とか「息切れ早すぎ」とかいろいろ突っ込みたくなったが、それこそが米国流教育なんだなきっと。

それも終わって帰宅。夜になる。雨が降っているが、ここからがハロウィンの本番だ。
自分は魔女的な帽子をかぶって玄関近くに待機。子供がやってきたらお菓子の入ったかごを持って「Happy ハロウィーン!」などと言ってお菓子をあげる。が、このへんは子供も少ないのであまりやってこない。とりあえず逆に姪らを連れて正面の家(中学生ぐらいの男の子がいるらしく、妙に凝りまくり。玄関の装飾もなかなかだが、怪しいBGMまで流してる)と近くの家を回る。
この後雨のため遅れて帰宅した義兄の車で学校近くの日本人が多い界隈へ。姉宅より一層リッチな住宅街で、姪とその友たちと歩き回り「Happy ハロウィーン!」(←いや、自分はやってませんよ。後ろで見てました。)しかし、雨でぬれた道はすべりやすく、せっかくの衣装を台無しにする勢いで転んでいく子供たち。まぁそれでも楽しいお祭りな一日は過ぎていくのであった。