ポリスノーツ(PS)

 

ポリスノーツ

ポリスノーツ

 

 リアルタイムに近いタイミングで1度プレイ。1996年発売なので20世紀中だな。

良作との印象のみでその他ほとんど覚えていなかったので、気持ちはほぼ初プレイ。
スナッチャーの余韻を背景にプレイしたが…。なんだ。随分良くなってるじゃないか。中二病的な青さをだいぶ隠してくれるようになり(減ったとは言わない)よりアダルトでも楽しめる重厚なつくりになった。ただ、後半が駆け足展開なのはスナッチャー譲り?スナッチャーは打ち切り作品(PC88)をPCE版で追加パートを付与してなんとか終わらせた印象。今作は早めに打ち切りをほのめかされ急いで完結させたような印象。最初に発売されたPC-9821版は未完と聞くが、どこで終わっていたのか考えてしまうね。※もっとも前半のペースで後半を進めると冗長になってしまうというプレーヤー向けの配慮かもしれない。実際不快感はあまりない。
 
複雑な心境になったのがその世界観。「バブル期の日本」を起点に未来を想像していったらこうなったんだろうけど、あれから20年で世界はだいぶ変わってしまった。世界を牛耳る優秀な日本企業?もう見ていて恥ずかしい。これほど科学技術が進んだことになっていても、誰もスマホを持っていない。臓器が足りないというのがこの未来世界での重要なイシューになっているが、iPS細胞が注目されている現在、宇宙産業よりおそらくこっちの方が先に解決しているんじゃないかと思ってしまう。もちろん「もしかしたらありえた架空の未来世界」と思えば十分楽しめるんだけどね。時間ものの常で感慨にふけがちなのが、プレイ時の年齢。初プレイ時の自分はおそらく事故前のジョナサンぐらいの年齢だったはずだが、今ではそろそろエドの心境の方が実感できるようになってきたようだ。子供はいないけどね。