Wii Music

Wii Music

Wii Music

Wii発表当時からずっと期待してきたタイトル。指揮者体験もののイメージが強かったので、のだめのゲーム化にあたっては「ひょっとして先を越された?」とも思ったが、具体的に詳細が発表されたら、全然別物になっていた。
(「のだめ」を含み)たいていの音ゲーは楽譜どおりにボタンを押す(など)で評価されるようになっている。強制的にリズムを取らされることで「気持ちよさ」が演出されているが、お手本どおりに弾くというのは本来の音楽でいうと「入門編」でしかない。自分で自由に弾く、アレンジしていくというのが音楽演奏の醍醐味であり、それを再現しようとした当タイトルは相当の意欲作、音ゲーの革命と言えるだろう。
・・・もっとも革命が必ずしも成功するとは限らない。「適当に弾いても音を外さないから初心者でも楽しめる」というのが一応の売り文句だがそのスタンスに甘んじていると、正直すぐに飽きる。「全パート弾ける」がもうひとつの売りのはずだが、テキトーに弾いて許されるのはメロディパートぐらい。全パートテキトーだと演奏としてめちゃくちゃになってしまう。「自由に弾く、アレンジしていく」楽しみが得られるのは基礎をきちんと得てからってこと。簡単そうな導入部に対して、実際は敷居高く、その分奥が深い・・深そう。なかなか難しいタイトルだ。

で、これを買うひとは当然買っているであろう、買うべきDSタイトルは「リズム天国ゴールド」と「大合奏バンドブラザーズDX」。