小泉さん、ありがとうございました。

終わったからこそのタイミングで書かせていただく。
この日記の一番最初の記事を書いたあたりから、意識的に小泉総理のファンだった。
神サマでもない一個人が担ったという意味で、ほぼベストに近い、総理になるべくしてなった人物だったのではないだろうか。学者でも予言者でもないのだから細かいところは理解してないだろうし、未来のこともわかるわけがない。誰もが納得のいく答えなどない。しかしこのひとの信念と決断力、そして行動力がなければ、5年でこれほど日本が変わることもなかったろう。

細かい点で若干の矛盾はあったのだけど、こと信念にかかる部分は絶対にブレなかった。靖国には結局毎年参拝したし、昨年も衆議院を解散して郵政民営化を実現。マスコミや既得権益に染まった議員が「ありえない」ということをいくつもやってきたけれど、氏の信念を素直に解釈すればどれも当然のことだった。

そして信念に従い、自分で決めたとおりに総理を辞めた。
長期政権に高い支持率。普通は権力に執着したりあるいはなぁなぁでズルズル続けるところ、きっぱり退任したところが、いかにもこのひとらしいと思う。(父親の亡くなった年齢になったら辞めたいという話をどこかで見た記憶がある。ソースは見つからず。)どんな政権も長くやっていれば必ず腐る。引き際を公言してくれたからこそ支持してきたし、そのとおりの退任。信念を支持して本当に良かったと心から思う。

成したことの評価は、もっと後にならねばわからないことも多いだろう。
いつか政治とは無関係無責任な立場で、今のハマコー氏並みに適当な放言をしてくれる日を心待ちしたい。

なお「運スレと小泉の法則のまとめページ」にはいろいろ勉強させてもらいました。ありがとうございました。
「豪運」か「実力」かの議論には最近自分がもうひとつ、信者としている任天堂の社名の由来といわれる『人事を尽くして天命を待つ』が答えだと思う。