銀河お嬢様伝説ユナ(PCE)

銀河お嬢様伝説ユナ 【PCエンジン】

銀河お嬢様伝説ユナ 【PCエンジン】

  • 発売日: 1995/06/16
  • メディア: Video Game
 

リリースされた頃はPCEを持っているわけでもなく、買うつもりもないが、意識してたし心中ではバカにしていた。軽薄萌えオタクタイトルだからね。

今となっては、歴史的意義もあるし、簡単そうなのでプレイしてみた。実際にプレイしたから心中でなく公言できるが、酷い作品だなこれ。いい加減な設定に行き当たりばったりな展開。一から十までご都合主義。むしろ凄いわ。ただ今更バカにしても何の意味もない。今回は意味のありそうなところを拾っていきたい。

まずはボリューム。バカバカしいながらも結構あちこちに行くのでその点は及第点。アニメもそこそこ動くし、テンポも悪くない。

女の子が沢山出てくる展開は、ファンに喜ばれたことは想像に難くない。自分にとっては安直なキャラ付の顔の似たような女の子がたくさん出てきてもなあ。もうちょっと人数絞って性格深堀りすればいいのに、と思うぐらい。スタイルはうまく描けているのでポージングによっては良い絵もあるのだが。ただ「暗黒お嬢様13人衆」というネーミングにはグッと来たね。暗黒お嬢様?それが13人も?バカをするならここまでせねば。

歴史的意義で言うなら、「サクラ大戦」の前身的な立ち位置ってことかな。主人公の声優まで同じ(横山智佐)とは知らなかった。ユナのシリーズ展開がサクラ大戦の何らかのノウハウとして役立っているのはたぶん間違いないのだろう。もっとも自分は「サクラ大戦シリーズ」も未プレイなので、いつかはやらねば。

音楽は。なぜOPタイトルにPINK SAPPHIREの「P.S. I LOVE YOU」が流れるのかが解せない。このゲーム向けに作られた曲なのか?…と調べたら、ゲームの2年前にリリースされてて同時期のトレンディドラマ?(フジの月9)の主題歌にもなってるんだよな。しかもゲーム本編開始時にちゃんと真の主題歌「Dream Girl」が流れるし。なんなんだいったい。その他BGMはそこそこ。悪くないが取り立ててすごいわけでもない。

シリーズ自体は3まであるのか。1作目は内容なくても続編が続いていくうちにドラマが深まることもあるから機会があったらプレイするかもだが、アニメは観なくていいや。