魔女メガンの弟子

 図書館にて。「表紙のお姉ちゃん」と「訳:井辻朱美」で手にとりました。上下巻だったので、2冊でささっと読める作品を期待したのです。

が、序盤が馴染めず放置したまま幾歳月。ごめんなさい>図書館。先日ようやく意を決して再読を始める。

つらい序盤を抜けたところでいきなり設定ワードの嵐が襲う。ちょっと待って!こんなに設定盛ってあるの?2冊どころじゃない。ベルガリアードとかリフトウォー並みのボリュームあるんじゃないのか?これ。
調べなおすと、邦訳済みでまず6冊。さらに同ボリュームで続刊が出てるそうで、こりゃ大変だと認識を改める。

話が進んでいくと、なんとなく既視感。ジュブナイルのつもり読んでいたが、活躍するキャラはほとんど女性ばかり、さらにセックス描写、生理、拷問となにげにエゲツない描写があからさまに出てくる。フェミニズム・ファンタジーか…。別に拒否感はないが、なんというか懐かしい。ダーコーヴァ。

上下巻読み終えたところで。風呂敷はまだ広げ始めのようだし、物語的にはなんの収拾もついてないのだが。さて、図書館は続きを買っていてくれてるだろうか?

 ああ、懐かしい…。

最近異世界ものの漫画・アニメが流行っているようで(転生ものとか)。日本人にとってのファンタジーなんて結局RPGだから、そういう世界観になるのも仕方ない。肯定はしようと思うのだが、どうにもオヤクソクというのが薄っぺらく思えてきてね。そりゃ嘘の、想像の世界ではあるけれど、その世界なりの個性的な現実感を醸し出す作品が自分はやっぱり好きで。そういう意味で読んだ意義はあったよ。十分に。