はやぶさ 遥かなる帰還

さるスジよりチケットを頂戴したので昨日観に行ってきた。

宇宙もののロマンは子供の頃は随分感じたが、壮大すぎて今は遠くなったな。例えばちょっとした望遠鏡で土星を見ようとしても、方角を合わせるのに相当苦労したあげく、結局光の点にしか見えない。輪っかはせいぜい「コブ」レベル。一事が万事。宇宙のロマンを追求するには相当の執念と根気がいるのだね。
そんなロマンと執念と根気を強く持ったひとたちの話が面白くないはずがなく。これまで聞きかじってきた「はやぶさ」話も確かに興味深かった。が。やはりこの手の話をドキュメンタリー映画にするのは難しいよね。登場人物が多く(しかも実在)、長いスパン。専門用語も多い。どこまでが実話でどこからが演出の作り話なのか気になって感情移入もしづらかった。いっそ「プロジェクトX」的な作風にしてくれた方が素直に感動できたかもしれん。「はやぶさ」ネタでは他にも2本映画化されているので、全部見比べると立体的に見えてくる気もするが、その程度の執念と根気すら今の自分にあるかどうか…。