アナと雪の女王

GW明けに観た。記録的なヒットが続いているので作品的にどれだけ凄いのかと高い期待値で。ディズニーだから映像、音楽が素晴らしいのは当たり前。(だからサントラは入手しないとな。)

3D立体視には満足。でも肝心の物語、演出はどうなの。…話もしっかり作ってはいるのだが、いつも通りで心に残ることもなし。期待しすぎたな。王道を行くようで必ずしも教科書通りに作らないのも最近のディズニーCGアニメなのだけど、その演出が今回腑に落ちてこない。(以下ネタばれ)


ひとつめはエルサが街を離れて自分の「雪の城」を作るシーン。有名な「ありのー。ままのー。姿見せーるのーよー」を歌うところ。この「ありのままで生きる!」ことがさも素晴らしいような描きかたなのだけど、物語的にはそのせいで王国は雪に閉ざされちゃうし、むしろネガティブなシーン。ありのままに生きるのはいいけど、それも周囲に認められてなんぼでしょうに。エルサ的には「せいせいした」なんだろうけど勝手なもんだよな。

もうひとつは結末の、「真実の愛」が分るところ。まさに今回王道展開を外した肝部分だが、あえて外したおかげで、本来主役的立ち位置に来るはずの山男…クリストフがなんか浮かばれないことに。それほど感情移入しなかったから別にいいんだけど。